“103万円の壁”税制見直しへ…働く側・雇う側、どう変化? 頭悩ませる“130万円の壁”も
街の人は… 大学3年生 配達のアルバイト 「僕的にはうれしい、稼げる幅が広がる。103万円って聞いた時は大きい金額だと思ったけど、年末(シフトを)半分くらいにしないと超えちゃいます」 専門学生(20代) 「時給が上がったが故に働く時間が短くなるのが現状。限度が上がるならアルバイト入れやすい」 専門学生 飲食業でアルバイト(20代) 「気持ちに余裕が出るのが一番うれしい」 しかし、仮に「103万円の壁」がなくなってもその奥には“別の壁”が。それは税金ではなく、「社会保険料の壁」。従業員が51人以上の企業では「106万円の壁」を超えると保険料を払う義務が発生。さらに「年収130万円」を超えるとだれでも保険料払うことになるのです。 専門家に話を聞くと…。 ファイナンシャルプランナー 塚越菜々子さん 「主婦の方で一番気にしているのは“130万円の壁”。(社会保険料を)払うことになってしまうので、手取りが大きく減ってしまう」 保険料を払うことで将来、受け取れる年金額は増えるものの、壁ぎりぎりの人は手取りが下がってしまい働くことをためらうケースもあるといいます。 ファイナンシャルプランナー 塚越菜々子さん 「制度がこうだからこれくらいしか働いちゃだめとしていくとゆがんでしまう。自分主体で考えていくことが大事。就業調整について議論が進むといいですね」 働きたい人が阻まれない仕組みが必要だということです。