社会人20年目のご褒美を……「ノーマルを基準にしておけば、修理をしても直ったか判断しやすい」オーナーに愛されるGT-R
【1990年式 日産 スカイラインGT-R】 もちろん、見どころはこれらだけにとどまらず、対向ピストンのアルミブレーキキャリパーや4輪マルチリンクサス、225サイズのタイヤなど、高性能を生かすための装備を多数採用。マッチョな前後フェンダーや大型のリアスポイラーも、規格外の迫力だった。そして、モータースポーツシーンではその高いパフォーマンスを遺憾なく発揮し、圧倒的な強さを誇ったのである。 【画像15枚】グループAレースを見据え、強大なダウンフォースが得られる大型リアスポイラーをセット。フロア下に見える燃料タンクも大型で、GTS系は60LだがGT-Rは72Lとなる ここで紹介するGT-Rのオーナーは、デビューした時から最新のメカニズムと「16年ぶりに復活」というキーワードに心を奪われ、いつかは手に入れたいと考えていた。そして2001年、社会人20周年を迎えた自分へのご褒美……という名目で購入。ノーマル車にこだわって探していたが、運良く地元の中古車販売店で見つけることができた。 購入後は大きなトラブルこそなかったものの、当初から不安定だったアイドリングがいつになっても治らない。結局完治するまでに、約12年も費やした。また、今では改造されている確率がかなり高いGT-Rだが、オーナーの愛車はほぼノーマル。これには「コンディションを維持するにはノーマルが基本です。ノーマルを基準にしておけば、修理しても直ったか判断しやすいですから」と話す。そんなオーナーは、現状を維持するためにパーツを収集し、延命のために日々愛情を注いでいる。 スカイライン GT-R(BNR32) 全長×全幅×全高(㎜) 4545×1755×1340 ホイールベース(㎜) 2615 トレッド(㎜) 1480(前後とも) 車両重量(㎏) 1430 エンジン型式 RB26DETT型 エンジン種類 直列6気筒DOHCツインターボ 総排気量(㏄) 2568 ボア×ストローク(㎜) 86.0×73.7 圧縮比 8.5:1 最高出力(ps/rpm) 280/6800 最大トルク(㎏-m/rpm) 36.0/4400 変速比 1速3.214/2速1.925/3速1.302/ 4速1.000/5速0.752/後退3.369 最終減速比 4.111 ステアリング ラック&ピニオン サスペンション マルチリンク(前後とも) ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも) タイヤ 225/50R16(前後とも) 発売当時価格 445.0万円 初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部