佐賀県の山口祥義知事は6日、「SAGA2024国民スポーツ大会」の総合開会式（10月5日）に、天皇、皇后両陛下が出席されると発表した。5日から6日まで1泊2日の行程で佐賀県を訪問する。 　両陛下は10月5日に佐賀市のSAGAスタジアムで総合開会式に出席。6日は佐賀市のSAGAアリーナでバレーボール競技を観覧後、鹿島市浜町のJR肥前浜駅で「HAMA　BAR」を視察する。地域住民らがスタッフとして観光客らに地酒を提供する交流拠点で、古い町並みを残す肥前浜宿酒蔵通り一帯で毎年開催している「鹿島酒蔵ツーリズム」の取り組みなどについて説明を受ける予定。 　山口知事は「鹿島は酒蔵ツーリズムなど地域がいろいろ考えて前に進んでいる『自発の地域づくり』の現場。視察に向けて鹿島の皆さんと準備していきたい」と述べた。 　国スポの視察については「（国民体育大会から名称が変わる）新しい大会として、スポーツの持つ素晴らしさを一生懸命考えた。両陛下は毎年開会式を視察されているが、これまでとは全く違うものを、お楽しみいただけると思うとワクワクする」とし、県民挙げて歓迎すると表明した。 　県によると、両陛下が佐賀県を訪れるのは、皇太子、皇太子妃として「全国育樹祭」（旧嬉野町）に臨席した2002年10月以来22年ぶりで、即位後は初めてとなる。（栗林賢）