ルノー・日産・三菱自のトップが会見(全文1)3社でWin-Win-Winに
日産・西川社長のコメント
西川:スナールさんありがとうございました。それでは日本語で少しお話をしたいと思います。今、スナールさんからお話があったとおり、今回議論を重ねてきて、このMOU合意ということに至ったわけですけども、これは非常にアライアンスにとって大きな新しいステップであると思っています。このMOU、見ていただいたら分かるとおり、1番から4番、5番まで、ここはスナールさんがおっしゃった、原理原則が書かれています。 従ってどういうことかというと、ルノーと日産と、それと三菱を入れた、この3社がそれぞれWin-Win、あるいはWin-Win-Winのコンセンサスベースで仕事をすると。いわゆる本当の意味でのイコールパートナーシップのボディー、ボードであるということであります。このボードは運営形態としてここにありますとおり、【ソロボディー 00:12:52】とありますけれども、これが唯一の運営体であるということですね。 ということで、従来運営の母体であった、RNBVとか、NMBVに代わって運営をするということで、先ほどスナールさんから、Simplifyという言葉がありましたけど、非常に簡素化をして、かつ求心力を持って進めるという意味で、非常に効率的な会議体で、かつこういうことがスタートできるというのは大変大きなポイントだと思っています。 ここで特に日産という立場で見ると、皆さんご承知のとおり、RNBVというのは、伝統的にやや偏ったパワーバランスで構成されておりました。先ほどスナールさん申し上げたとおり、Win-Win-Winのコンセンサスベースということで、そこを完全なイコールパートナーシップで運営するということ。これが実現をするということで、もともとWin-Winの精神でやってきたわけですけれども、これが名実共にそういう形になるということで、そういう意味では非常に日産にとっても大きなステップであるというふうに思っております。 それからもう1つは日産という立場で申し上げますと、このMOUの中にもあります、スナールさんが日産の今、直面しております、新しいガバナンスへの移行、これを尊重していただけるということですね。この姿勢が大変大きいというふうに思っております。 もちろんガバナンス改善特別委員会というのは今、議論中で、これから答申をいただくわけでありますけれども、そういう環境の中で従来あった、ルノーの会長が日産の会長を務めるということをあえて求めないという姿勢を持っていただいたこと、そしてガバナンス改善特別委員会の答申を尊重してその中で物を決めていくということ、ここを、この姿勢を持っていただいたこと。 ここに副議長というものはありますけども、これはナチュラルに要望されるということですから、これも含めて新たなプロセスの中で決めていくということ、決められていくということ、ここを尊重していただくと大変ありがたいと思っております。ご承知のとおり、日産にとって新しいガバナンスに移行するということは大きな課題でございますので、そこを尊重していただいてるということですね。 最後になりますけど、今私が抱えてる課題というのは、アライアンスの安定化、それからガバナンスの刷新と、そして業績の安定化と、3つあるわけですけども、その中のアライアンスの安定化、あるいは推進っていうことに関して、今日は非常に大きな一歩だと思っております。これらの課題について、一歩一歩着実に進めていきたいと、こんなふうに思っております。以上です。 司会:ありがとうございました。