ルノー・日産・三菱自のトップが会見(全文1)3社でWin-Win-Winに
三菱自・益子会長兼CEOのコメント
益子:それでは私からすこしお話します。2016年10月に日産自動車と三菱自動車の戦略的資本提携が発足し、当社がアライアンスに参加してからまだ2年程度と、それほど長いわけではありません。しかしこの短期間のうちに三菱自動車はアライアンスから多くのことを学び、業績の回復につなげることができました。これはルノー・日産・アライアンスが20年間に渡り蓄積した成果を三菱自動車は享受することができた結果です。ルノー・日産自動車には三菱自動車を代表してここに感謝の意を表したいと思います。 一方でアライアンスの今後の運営については見直すべき事項もあるという認識を持っています。昨年10月以来、私はここにおられるスナールさん、ボロレさん、西川さんといろいろな機会にアライアンスの将来について話し合ってきました。三菱自動車という新しいメンバーの話に皆さんが耳を傾けてくださったことをありがたく思っています。その中で終始一貫揺るがなかったことは、アライアンスはそれぞれのステークホルダーに責任を持ち、自立経営を行う3社の戦略的・継続的な協力関係であるという原則です。 今回のアライアンスボードはまさにこの考え方が具現化したものと理解しています。新しい体制の下でも従来と同様に三菱自動車はアライアンスに積極的に貢献するとともに、アライアンスの力を活用しながら持続的な成長につなげることで、さまざまなステークホルダーの期待に応えていきたいと考えています。 アライアンスを構成する3社はそれぞれ異なる歴史や文化を持っています。また事業規模、得意とする技術やマーケットも異なります。このような3社が協力してシナジーを創出していくにはさまざまな課題があるのは当然です。しかし今回あらためて確認されたアライアンスの基本精神に立ち戻り、アライアンスボードでわれわれが真摯に話し合えば、どんなに困難な課題であっても必ず解決できると信じています。そして結果を出すことが、各社のトップでもあるわれわれボードメンバーの責務であると受け止めています。 自動車産業はかつてない変革の時期を迎えていますが、3社がアライアンスの基本精神にのっとり、それぞれの強みを生かしてお互い協力し合うことで、業界をリードするアライアンスグループとして、今後も持続的な成長を実現できると信じています。 司会:はい、ありがとうございます。最後にじゃあ、ボロレさんお願いします。