ハリケーン巡り指導力を強調 トランプ氏、被災地入り
【ワシントン共同】バイデン米大統領は9月30日、南東部を中心に甚大な被害が出たハリケーン「ヘリーン」による死者が100人を超え、約600人が行方不明だと表明した。被災地には大統領選の激戦州が含まれ、共和党候補トランプ前大統領は南部ジョージア州に入り、支援に向けた指導力をアピール。民主党候補ハリス副大統領の出足が鈍いと批判した。 トランプ氏は30日、ジョージア州バルドスタで「選挙は最終盤だが、市民が助けを必要としている時は関係ない」と述べ、物資搬入や復旧に取り組む姿勢を強調。ハリス氏が29日に西部カリフォルニア州で選挙資金集めのイベントを優先していたと批判した。 ハリス氏は30日、災害対応を担うワシントンの連邦緊急事態管理局(FEMA)本部を訪問。「被災地の復興に向け、あらゆる措置を講じる」と訴え、早期に被災地を訪れる意向も示した。バイデン氏は10月2日に被災地の南部ノースカロライナ州を訪問するとした。
死者が出た6州のうちジョージア州とノースカロライナ州では両候補が激しく競り合う。