親族の男女に“行為”を強要、服を脱がせて“水攻め”に…尼崎事件の主犯・角田美代子がいくつもの家族を破滅に追い込んだ戦慄の手口
家族破壊の手口に「参考書」?
一連の調書には、美代子の家族破壊の手口を詳述している箇所がある。いずれも尼崎東署に場所を移して12年11月20日に録取されたものだ。該当箇所を抜粋すると、 〈標的となった相手家族の中の子供を言葉巧みに信用させ、親のことを本気で嫌いにさせて決別させ、自分の養子等に取り込む〉 〈(虐待は)美代子が手本を示します。具体的には髪の毛を掴み引きずり回したり(中略)正座をさして頭を押さえ、両耳を平手で何発も殴る、タバコの火をまぶたや顔に付ける等で、ガスバーナーで髪の毛や陰毛、顔を焼かれた人もいました〉 さらに、そうした美代子の振る舞いには「参考書」があったのでは、とも指摘している。正則自身が神戸刑務所に移送される前、拘置所の中で読んだというスティーヴン・ハッサン著『マインド・コントロールの恐怖』(恒友出版)がそれである。 *** 凄惨な手口でいくつもの家族を破壊していった美代子。第3回【「あのおばはんええ加減にせえよ」 角田美代子ファミリーの“暴力担当”が逮捕後に吐露した恨み節【発覚から12年】】では、実は冷遇されていた正則が自身の扱いについて語っている。 デイリー新潮編集部
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