カワサキが新型車「ヴェルシス1100/S/SE」を発表! 排気量アップで最高出力は120ps→135psへ【海外】
ストローク3mmアップで1043cc→1099ccに
カワサキは欧州で、ヴェルシス1000の後継モデルとなる「ヴェルシス1100」を発表した。無印のスタンダード、スマートフォン接続機能を持つS、電制サスなどを採用したSEの3グレード構成だ。 【写真】カワサキ新型「ヴェルシス1100/S/SE」のスタイリングとディテール
排気量アップだけでなくクイックシフターなど細部もリファイン
前後17インチホイールを採用し、高速道路から荒れた田舎道まで快適に走破できる新型アドベンチャークロスオーバー「ヴェルシス1100」が登場した。従来のヴェルシス1000の後継モデルにあたり、最大の変更ポイントはその名の通り排気量アップしたことだ。 エンジンは従来の77.0×56.0mmから3mmのストロークアップ(77.0×59.0mm)を果たし、排気量は1043cc→1099ccに。質量を増したフライホイールと二次バランサーの効果によって振動を低減し、トルクアップと快適性の向上を両立している。このほかインテークファンネルはセンター2つを外側ファンネルより45mm長くしたことで4000rpm~7000rpmのトルクが向上したという。 カワサキクイックシフター(KQS)はアップデートされ、1500rpmという低回転からシフト可能に。またトルクが増したことで全体にややハイギヤード化され、クルージング時の快適性を向上した。もちろんクルーズコントロールは従来通り採用している。 このほかエンジン排気量の増加に合わせて最適化されたECU、排気系の見直し、オイルクーラーの追加、リヤブレーキディスクの大径化(φ250mm→φ260mm)、ハンドルバーにマウントされたUSBタイプCソケットの新採用(従来は12Vソケットを装備)など、細部までリファインの手が入った。 電子制御によるライダー支援システムは、KTRC(トラクションコントロール)、コーナリングマネジメント、選択可能なパワーモードとライディングモードなど。SEにはSHOWA製電子制御サスペンションも奢られる。 参考までに、英国での価格はスタンダード仕様が1万1899ポンド(日本円換算約227万9000円・9/27現在)、Sが1万3649ポンド(約261万4000円)、SEが1万5649ポンド(約299万7000円)で、発売時期は2024年12月。日本仕様もいずれ登場すると思われ、同系エンジンを搭載するニンジャ1000の1100化も必至。続報を待ちたい。