マイクロストラテジー決算、第2四半期は損失──保有ビットコインは22万6500枚に増加
ナスダックに上場しているマイクロストラテジー(MicroStrategy)は第2四半期の決算で、純損失が1億260万ドル(1株当たり5.74ドル)だったと報告した。なお、前年同期は2220万ドル(1株当たり1.52ドル)の利益が出ていた。 この損失は、同社がビットコイン保有量の減損を1億8010万ドル計上したことによるもの。前年同期のこの数字は2410万ドルだった。 エグゼクティブ・チェアマンであるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏が率いる同社は、7月31日時点のビットコイン保有量が22万6500枚であることを開示した。直近では6月中旬に行われた購入発表以来、わずかに増加している。この22万6500BTCは、総額83億ドル(約1兆2450億円、1ドル150円換算)、1枚あたり平均3万6821ドルで取得されたもの。現在価格は6万3500ドル(約952万5000円)で、資産価値は約144億ドルに上る。 フォン・リー(Phong Le)CEOは決算発表で、「普及の面では非常に楽観的でいる。ナッシュビルで開催されたビットコイン2024会議でビットコインに対する理解が深まり、超党派の政治家や機関の間でこのエコシステムに対する支持が高まっている」と述べた。 減損費用は、購入価格と比較した価値の変化を反映している。新しい会計ガイドラインでは、企業が保有するデジタル資産を時価評価することが認められているが、まだ義務ではない。 ファクトセット(FactSet)によると、事業面では同社は1億1140万ドルの収益を計上したが、アナリストの予想は1億2200万ドルだった。 1日の決算発表前の通常取引時間では、株式市場と暗号資産(仮想通貨)市場の両方が急落したことに伴って株価は6.5%下落した。マイクロストラテジー株は過去1年間で3倍以上上昇し、ビットコインの価格も同時期に2倍以上に上昇した。 同社は7月、投資家や従業員が株をより入手しやすくするため、1対10の株式分割を発表した。この分割はこの日の営業終了時に発効した。 |翻訳・編集:林理南|画像:マイケル・セイラー氏(Danny Nelson/CoinDesk)|原文:MicroStrategy Reports Q2 Loss; Bitcoin Holdings Rise to 226,500
CoinDesk Japan 編集部