W杯もうすぐ開幕 ブラジルの犯罪発生状況は?
6月13日(以下、日本時間)に開幕する2014FIFAワールドカップブラジル大会。日本代表チームはグループリーグで、15日にコートジボワール戦(開催都市:レシフェ)、20日にギリシャ戦(同ナタール)、25日にコロンビア戦(同クイアバ)を控えています。 【アーカイブ動画】ザックJはW杯をいかに戦うか サッカー王国・ブラジルでの開催だけに「現地で観戦したい!」というサッカーファンもいるのではないでしょうか。ここで気になるのは、やはり現地の治安です。つい最近も、サンパウロやリオデジャネイロなどの主要都市で、ワールドカップ開催反対の抗議デモが発生。デモ参加者の一部が軍警察と衝突し、銀行や商店などのガラスが破損するほか、市民数名が負傷しました。 はたしてブラジルは安全なのか。現地の犯罪発生状況と、安全にワールドカップを楽しむためのポイントを解説します。
世界的に見ても高い頻度の一般犯罪
まずは、ブラジルの治安状況を確認しましょう。5月27日現在、外務省の危険情報はコートジボワール戦が行われるレシフェで「十分注意」が勧告されています。 また、ブラジル日本国大使館が発表しているデータ によれば、ベスト16、ベスト8、3位決定戦など計7試合を予定しているスタジアム「エスタジオ・ナシオナル・デ・ブラジリア」のある首都ブラジリアでは、10万人あたりの犯罪件数が非常に高い数値となっています。 ブラジルで最も注意する必要があり、日本人が多数被害に遭っているのが強盗です。強盗事件の多くには拳銃が使われ、抵抗すると命に関わる危害を加えられる恐れも……。そのため、外出時の持ち物は必要最低限に留め、被害に遭った場合は抵抗をしてはならないと注意しています。
旅行会社が教えるブラジル観光の心得
なるべく安全に現地で過ごすには、具体的にどんな点を意識すべきなのでしょうか。中南米専門 旅行会社ラティーノの清水研さんに聞きました。 「ワールドカップやリオのカーニバルなど、イベントごとが行われる時期は多くの人が集まるので、普段以上に気を引き締める必要があります。早朝や夜間は出歩かない、昼間でも外出は一人でしないなど、日本の環境とは大きく異なることを意識してください。また、スマホや時計、デジカメは盗まれる可能性が高いので、絶対に街中で見せないようにしましょう」 清水さんの話を元に、現地で気を付けるべき点をまとめました。