うつ病と適応障害で会社を休職→そもそも「逃げる」って何だっけ?固執していた考えを見直すきっかけの旅エピソード【作者に聞いた】
SNSでメンタルや生きづらさを題材にしたイラストと言葉を発信しているなおにゃんさん(@naonyan_naonyan)。うつ病と適応障害で会社を休職した経験があり、当時は「うつになって恥ずかしい。逃げるようで情けない」と感じていたものの、今では「休職して本当に良かった」と心から思っているそう。 【漫画】本編を読む ウォーカープラスで連載中のコミックエッセイ「うつ逃げ~うつになったので全力で逃げてみた話~」は、そんななおにゃんさんの実体験をベースに描いた作品。病気から、会社から、果ては日本からも全力で逃げた1年間をお届けする。 ■ベトナムで振り返る自分の人生と「逃げること」を考えた 今回は、休職中ベトナムを訪れた時のエピソード。旅も後半となり、これまでの出来事を振り返り思うことがあったそう。 なおにゃんさんは子供の頃から、「逃げるな」「逃げちゃダメ」と聞かされていたという。休職が決まった時に「情けない」「逃げるようで恥ずかしい」などと感じていた背景には、幼い頃からの刷り込みが影響していたそう。 両親はとても真面目で教育熱心な人だったようで「私自身、根性論のようなものをすごく聞かされて育ちました。でも、うつ病になってからは、それだけが『正しさ』ではないと思うようになりました」それが、今まで固執していた考えを見直すいいきっかけになったと語った。 今回のエピソードは、サイゴン川を眺めながら「もしも人生を大きな川だと思ったら逃げることは単なる方向転換に過ぎなくて、逃げることでちゃんと前に進んでいるんじゃないんだろうか」と「うつ逃げ」の根幹に触れている。 ベトナム旅行中に驚いたこととして、大群のバイクが通る道路が描かれていて、しかも信号機がないとのことだが、「現地の人はタイミングを見ながらスーッと渡っていて衝撃でした」と行ったからこそわかるエピソードを聞かせてくれた。また「これから初めてベトナムに行かれる人は、現地の動画を事前に見て、道路を渡るイメージをしておいた方がいいかもしれません…(笑)」とアドバイスをくれた。 信号が渡れず30分間茫然と立ちすくむ彼女が果たして無事向こう側に行くことはできるか!?今後の「うつ逃げ」も見逃せない。 取材協力:なおにゃん(@naonyan_naonyan)