名古屋テレビ塔開業60周年で新展開 夜景スポットとして観光の目玉に/愛知
名古屋テレビ塔(名古屋市中区)が今年で開業60周年を迎える。新規事業として計画されている「新ライティング」と「光の万華鏡」についての記者会見が、4月17日にテレビ塔内で行われた。 会見に登壇したのは、名古屋テレビ塔株式会社取締役社長の大澤和宏氏、同社常務取締役の若山宏氏、株式会社日建建設の海宝幸一氏、株式会社ライトモーメントの田中圭吾氏、一般社団法人夜景観光コンベンションビューローの丸々もとお氏。新規記念事業の計画発表や、名古屋市栄地区の活性化、名古屋の将来ビジョン推進についての展望などが語られた。
今回、事業の目玉となるのは「塔体ライティング」の導入。「新ライティング・煌(きらめき)」と題して、LED電球1万強個を用いた1760万色の灯りで栄地区の“シンボルタワー”としてのイメージ化を狙う。「テレビ塔の繊細な鉄骨造を活かしながら、LEDならではのライトアップを実現させるのが今回のテーマ」と照明・光環境の設計を担当した海宝氏。 ライトアップは通常時の「ベーシックシーン」と、シーズンによって特別な演出を行う「シーズナル・スペシャルシーン」の二部構成となる。デザインを担当した田中氏は「テレビ塔が市民のシンボルとして更に親しまれ、新ライティングを見た人自身にも煌いていって欲しい」と話す。ライティングの着工は5月中旬より器具の取り付けが行われ、テストライティングなどを経て、点灯式が開催される6月20日にお披露目される予定だ。 また記念イベントとしては、7月1日~9月30日の期間中「光の万華鏡」を開催する。総合プロデューサーに夜景評論家の丸々氏を起用し、テレビ塔内スカイバルコニーとスカイデッキ部分に光の空間を創出する。コンセプトは「60周年を機に始まる未来へのストーリー、次なる時代を見通す夢の“AKARI”」。スカイバルコニーでは、多数のイルミネーションを用いて、まるで万華鏡の中に入り込んだような幻想的な空間を演出。15分毎に華のように光が咲き乱れ「光と音のショー」が繰り広げられる。