耕作放棄地でホップ栽培 中部電が農家らと協力、ビール販売へ 静岡
中部電力静岡支店は農家や酒類製造・販売会社と協力して、静岡県掛川市産ホップを使ったビールを製造した。関係者が6日、市役所を訪れて久保田崇市長と試飲した。 掛川市内では、耕作放棄地対策として、中電が中心となって2022年度から3カ所計約4000平方メートルでホップの試験栽培をしている。 地元の農業法人・多好喜(たすき)がホップの栽培管理を担当。酒類製造・販売会社ZOO(静岡市)がビール醸造を手がけた。今後2年間かけて、事業として成立させる条件を検証する。 完成したビールは350ミリリットル缶約600個。JR掛川駅構内の店舗「これっしか処」などで900円前後で販売される。 伏見陽介・ZOO社長は「掛川市産ホップを使ったビールが毎年製造できるようになれば」と抱負を語り、高野大介・多好喜社長は「ホップをもっと安定的に生産できるようにしたい」と話していた。【山田英之】