関東異形棒鋼出荷が低迷 メーカー、販価上げ姿勢継続
関東地区で異形棒鋼の出荷が低迷している。物流と建設の2024年問題、資機材価格の上昇などを背景として、ゼネコンは採算、人材確保の両面から新規建築案件の受注に慎重姿勢を強めており、建設マーケットは停滞気味。一方、人手不足を受けて建設現場の工期が延びるケースが散見され、異形棒鋼の出荷が滞る場面が目立つ。建設市場が正常化に向かうのは「10―12月以降になりそう」(異形棒鋼電炉メーカー)との見方もあり、コスト増に苦しむ異形棒鋼電炉メーカーは逆風下で製品販売価格の引き上げに取り組んでいる。