【3公演ALLレポート】ひとりひとりが主役だった『EBiDAN THE LIVE CRUISE 2024』ライブレポート「これからも夢をつかみにいきましょう!」
グループ同士のコラボも必見
いよいよエビライも終盤戦。ここからより盛り上げていく。 まずはさくらしめじが「simple」を。ICExの面々がバックでフラッグを振り、花を添える。そう、ここではグループ同士のコラボレーションを見ることができる。 さくらしめじに続いてはLienelが登場し、1公演目と3公演目ではM!LKの「テレパシー」、2公演目では超特急の「My Buddy」をコラボ。 2番からはLienelのみで、後半から先輩たちが登場、ラストは2組一緒にパフォーマンスを繰り広げていく。先輩と後輩のツーショットがどれも微笑ましい。 続いてはBUDDiiSが登場し、「The ONE」を。ライブで定番の楽曲だ。ここにONE N’ ONLYのメンバーが加わり、一緒にパフォーマンスを展開していく。 そして、この楽曲では、メンバーが電話をかけて甘い一言を言う、という演出があるのだが、今回はワンエンのメンバーが担当。 1公演目はEIKU。「そうだなあ、今日ひとつだけ伝えたいことがある。…好き」とはにかむ。2公演目は「待ち合わせ場所ついたけどどこにいるの?どこ!?……あ、大好きな子みっけ」とNAOYAがにっこり。ラストはHAYATO。「急にごめんね、マジでごめん、ガチでごめん! 1回しか言わないから、ガチで、ガチで……大好きだよ♡」。実はこれは、弟のFUMIYAが担当したときに言っているセリフだ。 ド派手なBUDDiiSのスーツ姿にワンエンのオレンジ衣装が加わり、夏!を感じる。がさらに、ワンエンが「EVOL」で夏のムードを盛り上げていく。BUDDiiSはそのままステージに残り、ダンスで盛り立てる。メインステージでは炎も上がり、熱気も増すばかり。サビの「エヴォエヴォ!」の部分では客席からも声が上がり、全員で楽しんでいく。 続いては原因は自分にある。が「原因は君をにもある」。長野がクラップを促し、さらに一体感を高めていく。気合いの入ったステージ見せていく。 「原因は君にもある。」では「明らかに君のせいだよね?」という杢代のパートがあるがYELLOWでは「明らかにエビライ、きみたちのせいだ」、BLUEでは「明らかに潤くん誕生日おめでとう」と武藤の肩を抱く。そう、8月18日は武藤潤の誕生日である。REDではテーマにそって「ねえ情熱的に愛してるよ」。 このタイミングでSUPER★DRAGONがダンスで加わり、16名でのパフォーマンスになる。 そして、スパドラへバトンタッチするとおもむろに田中がサングラスをかける。披露するのは「So Woo」。BLUEではげんじぶからの流れを受けて、冒頭でジャンが「武藤潤、おめでとう!」と祝った。武藤が古川のサングラスをかけているという貴重な場面も。 スパドラがげんじぶのダンスを踊っているのが新鮮なのだが、2グループのダンスのタイプが異なるのだ、ということがよく分かるのも改めて興味深い。げんじぶは頭からダンスで参加。逆にげんじぶがスパドラのダンスを踊っているのも新鮮。2グループのメンバー同士が目を合わせながらステップを踏む様子は楽し気で、見ごたえもバッチリだ。 ICExは1・3公演目では超特急の「My Buddy」を、2公演目ではM!LKの「テレパシー」を先輩。ここでもかわいさが渋滞する。先輩と後輩のツーショットがやっぱりかわいいのだが、ライブ全体を引っ張っているユーキのかわいさのギャップも光る。 そしてラストは「最高に笑顔で終わりたいと思います」とユーキ。「明日に向かって『New day New wave!』」とタイトルをコールした。さくらしめじが楽器隊を務め、全グループで息の合ったパフォーマンスを見せ、本編を締めた。 メンバーが去ったあとのステージでは、スクリーンにエビライのレッスンの模様が映し出され、客席を喜ばせた。 映像のあとすぐに会場から沸き起こった大きなアンコールに応え、まずは「恋心」からスタート。2階席にもトロッコで登場するメンバーもおり、会場の上の方にまで会いにいった。メンバー同士が楽しそうに戯れあい、笑顔を見せる様子も多く観られた。さらに、それぞれから、サイン付きのボールも飛び交った。銀テープも飛び、華やかだ。さらに、メンバーが客席へ。最後は「Believe your smile」で曲を歌い終えるギリギリまでファンの近くでそれぞれが手を振り続けた。 アンコールのお礼をリョウガが改めて述べたあと、各グループから代表してメッセージを伝えた。ここではRED ISLAND、全てのパフォーマンスを終えてのメッセージを紹介する。 Lienelは森田があいさつ。中学生の武田と高桑は不在だったが、ふたりのうちわを手にしていた(最初にリョウガとカイのうちわを見せるというボケも)。「6人合わせてLienelなので、これからもみなさん応援よろしくお願いします!」 ICExは志賀。「EBiDANのこともっと好きになりましたか!」「ICExのこと好きになりましたか!」と会場に向かって声をかけ、「僕たちも大好きだよ!」と笑顔を見せた。 BUDDiiSはFUMINORI。「BUDDiiSとしてはまだそんなにEBiDAN THE LIVEを経験してきてはいないんですけど先輩方が築き上げてくれたステージにBUDDiiSでこうして立てて、EBiDANの歴史をリハーサルからも本番からも感じることができて、関わってくださるみなさまに感謝の気持ちでいっぱいです」と言い、感謝を伝えた。 原因は自分にある。の武藤は「2日間、みなさんとステキな船旅を楽しめたんじゃないかと思います!」とシンプルに。 ONE N’ ONLYはTETTA。「やっぱりEBiDANって最高だな、って思いました」と言ったあと、「最後にひとつだけどうしても言いたいことがあります。俺も脱ぎたーい!」とTシャツを脱ごうとするTETTAをワンエン5人で抑えようとする。が、そこに佐野が割って入り、逆に脱がせようとする。TETTAは「次は絶対に脱ぎます!」 さくらしめじの彪我はその流れで「じゃあ脱ぎます!」と言い、雅功は静観し、逆に佐野が止める一幕も。 そして、「少しでもこのグループいいな、と思ったり気になったりしたら、ぜひ次のステージに足を運んでください、みなさんいいですか! だから、次のステージでお会いしましょう!」と元気いっぱいに呼びかけた。 SUPER★DRAGONは古川。「みなさん熱い夜になりましたか! REDな夜になりましたか!」と会場に向かって問いかけ、「俺たちも最高に熱かったです!」。さらに、メジャー2枚目となるCDのリリースとリリイベについて触れ、「我々遊び足りないので遊びに来てください!」とアピールした。 M!LKは佐野。「みなさまこのたびは多大なるご迷惑をおかけしてすみませんでした。そしてEIKUファンのみなさん、すみませんでした!」とまさかの謝罪。 初日のYELLOWのバンドパフォーマンスで脱いで大人に怒られたという佐野だが、裏ではEBiDANメンバーが「明日も脱げよ、って言った!」。「超特急さんなんて先陣切ってタクヤくんとか『お前脱げよ』って言ってきたじゃん!」と訴えたがタクヤはしれっと「そんなこと言ってない」と返し、客席の笑いを呼んだ。 ラストは超特急。ユーキが想いを伝えた。 「EBiDANメンバー、ひとりひとりが主役だと思っています」と言い、「この3公演、このメンバーじゃないとできなかったステージだったと思いますし、日に日にみんなメンバーが成長していて。もともと150人とか500人とかそれぐらいのキャパでやっていたEBIDANが代々木に立てることができて。先輩が作ってきてくださった道を僕ら超特急とDISH//が一緒に歩んできた中で、DISH//はそれぞれの活動をしながら、僕ら超特急はこんなにも最高の仲間と一緒にステージ立てることができています」と力強く言葉を紡ぐ。 「来年もっともっと、今のこのライブをはるかに超えていくので、みなさんもっと楽しみにしていてください。マジ、EBiDAN最高です!」と笑顔を見せた。 最後はEBiDANメンバーと会場全体で「ソイヤ!」で締めた。 ……が「今日は何の日!?」とリョウガ。会場からは少し自信がなさそうなレスポンス。合ってる、合ってるともう一度リョウガが問いかけると声が揃う。ということで、ここで武藤潤の誕生日がサプライズで祝われた。 センターに連れ出された武藤潤はレインコートを着せられ、「お誕生日おめでとう」の襷がかけられた。 そして誕生日おめでとう!という言葉と共にパイが顔にぶつけられ、「武藤泡(あぶく)です!」と嬉しそうに顔をほころばせる。 「このサプライズは嬉しすぎて、本当にありがたいです」と喜びをにじませる。アンコールでは行く先々でファンからおめでとうの声をかけられ、涙ぐんでいた武藤。EBiDANのメンバーからも誕生日プレゼントをもらっていたという。 裏で今日が誕生日だと言っていたらしいが、「サプライズしたくて。塩対応したのはこれがあったから」とユーキ。超特急先輩の対応に「終わったかと思いました」と武藤は「そういうことだったのか!」と安堵の表情を見せた。 そしてリョウガに「EBiDAN、これからどうなっていきたい?」と問いかけられ、「夢をつかみにいきましょうよ!」と腕を突き上げ、会場を沸かせた。 3公演にわたる「冒険の旅」。来年はどんな世界を見せてくれるのか。気が早いかもしれないが、ユーキもすでに来年のことを示唆してくれている。これはやはり期待せずにはいられない。 (取材・文/ふくだりょうこ、撮影/米山三郎 / ウチダアキヤ)