三菱重工株は「5年ぶり高値」、ブームに沸く「日本防衛産業」夜明けの気掛かり
軒並み株価急上昇の異変
cherezoff/stock.adobe.com
5月30日、 三菱重工業 の株価が一時、5122円と2017年1月以来、5年4カ月ぶりの高値を記録した。重工株と言えば、「再び大相場を迎える日が来るとは思えない」として、投資のシナリオを提供するアナリストたちのモニター対象から外す証券会社もあった銘柄だ。その忘れ去られたはずの株式が、昨年11月に最近の底を付けた後、にわかに動意づいたのである。 動意づいたのは重工株だけではなかった。重工株が高値を付けたのと同じ日のこと。IHIも一時3780円と、2018年11月以来約3年半ぶりの高値を記録した。 富士通、ダイキン工業、日立製作所、日本製鋼所などは株価が過去4~11カ月にわたって、過去10年来の高値圏で推移している。
本文:4,660文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
町田徹