ローズSを快勝したクイーンズウォーク（撮影・岩川晋也）

南　凱旋門賞、シンエンペラーも武豊騎手も悔しい結果やった。 村瀬　馬場がどうだったのか。日本勢だけじゃなく、地元の有力どころも力を発揮したようには見えなかったんで…。 南　難しいなあ。 村瀬　ひとまず毎日王冠をスパッと決めてのGⅠリスタート。3歳牝馬ラス冠です。牡馬のピラミッドがあいまいなのに対し、牝馬は割とはっきりしてますよね。相当にレベルが高い。 南　そやな。でもワシは最後の最後に逆転があるんちゃうかと。◎はクイーンズウォークやな。 村瀬　そうきましたか。実はボクは春2冠で◎を打ったんです。新馬2着の負け方、未勝利の勝ち方、その素晴らしさを改めて証明したクイーンCでの一気差し。これは半兄グレナディアガーズより上だなと。 南　今思うと春はまだ完成とは程遠かったんやと思う。そう思わせるほどローズSの勝ち方は強烈やった。当時は半信半疑やったけどな。 村瀬　ボクは春の思いをもう一度―っていう意味で◎を打ったんですけど、期待どおりでした。 南　1週前はCWで6ハロン83秒3、ラスト1ハロン11秒2。川田騎手は「前回はとてもいい雰囲気で競馬を迎えられた。そこからの続戦ということで精神面の変化は感じます」と。福永助手は「前走後は在厩で疲れを取るように調整。もう一段上げていきたい」ゆう感触や。 村瀬　前走を勝ったあとにジョッキーは〝目一杯に仕上げていない〟を強調してましたしね。上積みは相当だろうな。 南　ただ、春のクラシックホースも強力。ステレンボッシュは栗東で調整中や。1週前を終えて田村助手は「少し立派なので負荷をかけてほしいという指示。桜花賞のときも本番までにガラッと変わったから。京都の内回りは乗り越えてほしい。人に頼らず、自分で動けるようになっているあたりが成長かな」ゆうとった。 村瀬　デビュー当初は堅実さが売りなタイプかと思ってたけど、相手に合わせていただけなんですね。強い馬です。 南　オークス馬チェルヴィニアもステレンボッシュと同じでぶっつけ。