息子が浮気現場を目撃…45歳妻が「持ち帰った食べ物」からわかったこと
妻のバッグから離婚届が
大和さんは、ここまで話すのに2時間かかっている。もっと決定的なことがあるはずだと黙っていると、「2週間前、妻のバッグをガサ入れしたら、離婚届が出て来たんです。そこから妻を試すよう言動が止められなかった」と苦しそうに告白。 「海外生活が長い妻は昔から、食べ残しがあると“ドギーバッグにしてください”と言って、持ち帰る。友達との食事会のものだと、ゴミ箱に店の名前が入った紙袋や、シールを貼ったバッケージが堂々と捨ててあるのですが、後ろ暗いものは隠すように入っている。それを開封して確認しては、“〇〇のミートパイが食べたいな~”とか言っていたんです」 妻がうろたえる姿が面白くて止められなかったと言います。そのうちに妻はドギーバッグをやめて、ファスナー付きビニール袋や紙皿にラップをしたもので持ち帰るようになったそうです。 それとともに妻の態度は冷たくなっていき、離婚のカウントダウンが始まったと感じたのだとか。そう話しながらも大和さんは「俺があんなことをしなければ元に戻れたのか」と言ったと思えば「でも妻が悪い。俺の夢を奪った」などとかなりメンタルが不安定です。 素行調査にはそれなりの費用がかかるため、目的をはっきりさせないで調べても意味がないことが多いです。大和さんの今後の人生の幸福について聞くと「妻と元通りの生活をしたい」と言う。妻の有責配偶者の証拠を取れば、一方的に離婚される可能性は減ります。 そこで調査に入ることにしたのです。 ◇「嫌いな食材を持ち帰った」ということだけでも浮気がわかるというのも、「相手が好きな食材でも、自分が嫌いだったら見たくもないし家に持ち込まないでほしい」という大和さんの意向に妻が合わせていたからでもある。子供時代の辛い思い出があることにも寄り添ってきたのだろう。では「元通りの生活」は夫婦のお互いにとって幸せなのか。妻はどのように思っているのだろうか。 調査の結果は後編「持ち帰った食べ物から発覚した妻の「10年浮気」。45歳夫が決断した「衝撃の関係」」にて詳しくお伝えする。
山村 佳子(探偵事務所代表)