平畠啓史チョイス“至極の11人”|魅力的なサッカーを展開した湘南から最多3人を選出。MVPは3連勝のきっかけを作ったFW【J1月間ベストイレブン7月】
天野のプレーにはフットボールの楽しさが詰まっている
ボランチは湘南の田中聡と町田の下田北斗。湘南3連勝の中心には田中。あらゆる局面に顔を出し左右に展開。ドリブルでも局面を打開し、湘南の攻撃を前進させた。球際も強く、攻守で強度の高いプレーが可能な田中は湘南のまさに心臓である。キックが正確で種類も豊富な下田。ハードワークを怠ることなく、ミスが少ない下田は町田の中盤には欠かせない。 トップ下には横浜の天野純。7月は3試合出場で2ゴール・1アシスト。数字はもちろん、天野のプレーにはフットボールの楽しさが詰まっている。テクニックを活かした相手の逆を取るような意外性、そして即興性。現在、順位的には難しい状況の横浜だが、復調気配であることは確か。終盤戦の横浜、そして天野が楽しみだ。 FWの1人目は京都のマルコ・トゥーリオ。7月、2勝1分の京都の中で攻撃に迫力を生み出しているのがM・トゥーリオ。チームでのフィット感も格段に上がり、磐田戦のアシストも見事。今後、さらに存在感を増していくだろう。 2人目のFWで7月のMVPは湘南のルキアン。磐田戦のハットトリックが素晴らしいのは言うまでもないが、22節・浦和戦のアディショナルタイムの逆転ゴールが3連勝のきっかけにもなり、チームに勇気や自信を与えた。 ボールが来ない時間も焦れずに戦い、ゴール以外の部分でも攻撃の起点になってチームを支えた。ルキアン含め7月の湘南ベルマーレは3連勝という結果以上に魅力的なサッカーを展開していた。 取材・文●平畠啓史
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