効果満点ミドルパット 岩井千、念願の地元V―三菱電機女子ゴルフ
優勝を決めた岩井千は、大会にその名が付くレジェンドの樋口久子さんと並んでインタビューを受け、「プロアマ戦で一緒に回らせていただき、良いアドバイスを頂いた」と笑顔を見せた。 樋口さんは「パットが少し心配だったけど、さすが」。その後の練習でミドルパットなどのタッチが合ってきたという岩井千は、最終日に随所で成果を発揮した。 7番で4．5メートルのフックラインを読んでバーディーが先行。9番では5．5メートルを沈めた。短い距離のチャンスを迎えていた同組の吉田に対し、「ここは譲れない」と先にバーディーをもぎ取る。「やってやったぜ。よし」と気合をみなぎらせた。 終盤は二つ前の組の姉、明愛の猛追に「リーダーボードの上に来ていて驚いた」と言いながらも、意に介さない。パー5の18番では「直ドラ（ドライバー）」で2オンした明愛に対し、2打目を3番ウッドで堅実にグリーン近くに運んだ後、4．5メートルに3オン。これを一発で決め、鮮やかなウイニングパットとなった。 今大会は埼玉県内の自宅から会場まで車で30～40分ほど。念願の地元優勝を喜んだ。12月には「世界の人にも（自分を）知ってもらいたい」との志で、米ツアー最終予選会に挑む予定だ。
