大谷翔平の元通訳・水原一平が米国で「fall guy」と言われたワケ 直訳だと「落ちるヤツ」になるが実際の意味は
■「reservations」と複数形の場合は《予約》ではない? 英語で交渉している最中によく飛び出す Do you have any reservations? という質問。「予約があるかなんて唐突だな。宿のこと?」などと思うかもしれませんが、この場合は《予約》ではなく《懸念》という意味。つまり「何かご不安な点はありますか?」と尋ねられているのです。 reservations と複数形の場合は《予約》ではなく《懸念》の可能性大です。なぜなら単に「予約はありますか?」と問われる場合は、通常、Do you have a reservation? と単数形になり、冠詞 a が前につくからです。
この質問、reservations の代わりに、同じく《懸念・心配ごと》を意味する worries や concerns を使って、 Do you have any worries/concerns? などと言うこともあります。ですが、あえて違いを言うと、reservations には「はっきりしない不安」「心の中でひっかかっている点」といったニュアンスが含まれます。 reservation の語源は《留保》を意味するラテン語の reservareで、米国に今も点在するネイティブアメリカンの保留地をreservation と呼ぶのもここに由来します。また、同じく心の中に留保しているもの、つまり「わだかまり」にも使用します。
Good for you. は直訳すると《あなたにはよい》で、「よかったね」「すごーい」「おめでとう!」と、相手が何か褒められるようなことをしたり、ラッキーだったりしたときに返せるポジティブな万能フレーズなのですが、同時にやっかみ、皮肉、無関心といったネガティブな感情の表現にも使われます。 というのもこのフレーズ、マウントを取られたときの返しとしてたまらなく便利だからです。例えば「このあいだのTOEIC、990点だったよ」 と言われたら「そうなんですか、すごいですね」と明らかにオトナな応答をして受け流すしかありません。これ以外の反応はすべてみっともないからです。