米国株式市場=ダウ急反発、574ドル高 インフレ指標にらみ利下げ時期模索
[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米国株式市場はダウ工業株30種とS&P総合500種が上昇して引けた。月末特有の買いが入ったこともあり、ダウは1.51%上昇。昨年11月以来最大の上昇率となった。 この日はS&Pのほぼ全ての主要セクターが上昇。エネルギーは2.5%上昇した。ただ情報技術は下落した。 テミス・トレーディング(ニュージャージー州チャタム)の共同創業者、ジョー・サルッツィ氏はこの日の取引について、月末のポジション調整が背景にあるとの見方を示した。 ただ週間ベースではS&Pとナスダック総合が共に6週間ぶりに下落。市場では米連邦準備理事会(FRB)が利下げに着手する時期を探る動きが続いている。 商務省発表の4月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比2.7%上昇、コアPCE価格指数は前年比2.8%上昇した。伸びは共に3月から横ばい。個人消費支出は前月比0.2%増と、3月の0.7%増から鈍化した。 個別銘柄では、デル・テクノロジーズが17.9%安。前日発表の第2・四半期(5─7月)の利益見通しは市場予想を下回った。 クラウドセキュリティーサービスのゼットスケーラーは8.5%上昇。第4・四半期決算見通しが予想を上回った。 カジュアル衣料品大手ギャップは28.6%高。第1・四半期決算が市場予想を上回ったことに加え、年間売上高見通しを上方修正したことで買われた。 トランプ前米大統領のSNS(交流サイト)「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)は5.3%安。トランプ氏が不倫口止め料を不正に会計処理したとされる事件で、ニューヨーク州地裁の陪審員が前日、トランプ氏に有罪の評決を下したことが嫌気された。 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.94対1の比率で上回った。ナスダックでも1.51対1で値上がり銘柄が多かった。 米取引所の合算出来高は146億株。直近20営業日の平均は125億6000万株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 38686.32 +574.84 +1.51 38140.2 38719.4 38092.2 6 3 7 前営業日終値 38111.48 ナスダック総合 16735.02 -2.06 -0.01 16771.9 16789.2 16445.5 0 7 4 前営業日終値 16737.08 S&P総合500種 5277.51 +42.03 +0.80 5243.21 5280.33 5191.68 前営業日終値 5235.48 ダウ輸送株20種 15238.30 +262.41 +1.75 ダウ公共株15種 946.42 +23.60 +2.56 フィラデルフィア半導体 5123.36 -49.90 -0.96 VIX指数 12.92 -1.55 -10.71 S&P一般消費財 1423.51 +2.20 +0.15 S&P素材 575.27 +6.22 +1.09 S&P工業 1042.88 +11.96 +1.16 S&P主要消費財 824.23 +11.84 +1.46 S&P金融 691.28 +9.64 +1.41 S&P不動産 238.00 +4.35 +1.86 S&Pエネルギー 708.04 +17.17 +2.49 S&Pヘルスケア 1670.88 +23.18 +1.41 S&P通信サービス 296.23 +1.65 +0.56 S&P情報技術 3972.21 -0.05 0.00 S&P公益事業 367.47 +6.04 +1.67 NYSE出来高 20.59億株 シカゴ日経先物6月限 ドル建て 38640 + 150 大阪比 シカゴ日経先物6月限 円建て 38635 + 145 大阪比