元妻「覚醒剤買ってきて」と頼まれた 被告人質問で新たな証言 “紀州のドン・ファン”殺害の罪
そして事件の1か月半ほど前。野崎さんは須藤被告にこう提案したといいます。 野崎さん 「車の免許とるならお金出すのでその間住まないか」 須藤被告 「いいですよ」 結婚後、初の同居生活。ここで覚醒剤を巡る須藤被告の証言が飛び出します。 ご飯の後、添い寝を求めることがあったという野崎さん。するとある日… 須藤被告 「野崎社長から『もうダメだから覚醒剤を買ってきてくれないか』と頼まれた。『お金くれるならいいよ』と言ったら20万円渡された」 冗談だと思いしばらく放置していたところ… 須藤被告 「『あれどうなった?』と社長から言われ、『え? マジなの?』と思った。『薬物 裏掲示板』と調べました」 掲示板にあった番号に電話しその後、売人から直接、覚醒剤を購入。野崎さんに渡したといいます。 須藤被告 「『おー、ありがとうございます』と言われました」 しかし、翌日になると… 須藤被告 「『あれ使い物にならん。にせもんや。もうお前には頼まん』と言われました」 野崎さんが覚醒剤を常習的に使っていたかのような証言。ただ、野崎さんが日常的に覚醒剤を使用していた形跡はないといいます。
1か月弱の同居生活。自動車学校が終わり、須藤被告は地元の北海道へ戻ることになりました。 すると数日後… 須藤被告 「『田辺(自宅)に帰ってきてください』と電話が来ました」 弁護側 「言い方は?」 須藤被告 「お願いしてきました、慌てているような」 須藤被告は再び、野崎さんの自宅へ。事件の20日ほど前のことです。 その直後、野崎さんの愛犬が死にます。須藤被告はこの頃から野崎さんの様子がおかしくなったと証言。 須藤被告 「『犬が死んでから自分も死にたい』と言っていた。社長が亡くなった当日、前日もおかしかった。『頭おかしい老人』『頭おかしいジジイ』などと検索した」 弁護側 「どう思って検索した?」 須藤被告 「何か理由があるのかなと」 被告人質問は来週も行われ、判決は来月12日に言い渡される予定です。