阿部巨人 リーグ戦再開に向けての”てこ入れ”ポイント 「5番打者問題」と復活待たれる「選手の名前」
巨人は8勝9敗1分けの7位で交流戦を終えた。 ロッテ戦では9者連続安打を含む1イニング11得点の猛打も注目されたが、オリックスと楽天にともに3連敗を喫するなど期間中は浮き沈みの激しさも目立った。 【動画】守備で魅せた!門脇が三塁線への鋭い当たりを逆シングルで送球! 21日のリーグ戦再開に向けて、てこ入れポイントとしては、たびたびクローズアップされる「5番打者問題」もある。主砲の岡本和真を孤立させないためにも、勝負強い打者の確立が求められている。候補としては、最後の日本ハム3連戦で5番に入り、攻守ともに奮闘した姿を示した2年目外野手の萩尾匡也、交流戦で打率「.342」、3本塁打、10打点と存在感を示したエリエ・ヘルナンデスなども注目の存在となる。 また、これから勝負の夏を迎えるにあたって復活が期待されている選手に2年目内野手の門脇誠もいる。今季は正遊撃手としてさらなる飛躍が期待されたが、攻守ともに精彩を欠き、現在の遊撃ポジションはルーキーの泉口友汰が務める。 15日の日本ハム戦では「2番・三塁」と8試合ぶりの先発出場を果たすも4打数無安打と結果を残すことはできなかった。打撃ではまっすぐに差し込まれる場面も目立つなど、本来の調子とはかけ離れていることで、今後どのように調整を進めていくかも注目となりそうだ。 ただ門脇の本来の持ち味である守備力はチームにとって必要なピースとも見られている。 途中出場となった14日の日本ハム戦では7回に増田大輝の代走として出場すると、そのまま三塁の守備につき、見せ場となったのは9回だ。無死一塁の場面で水谷瞬の放った三塁線への深い当たりを逆シングルで滑り込んで捕球すると、そのまま素早い動作で二塁へ送球、アウトを奪った。 最近はベンチを温めることが増えている背番号5の華麗な守備シーンには、エスコンを訪れた巨人ファンの間からも温かい拍手が降り注いだ。 サードを守る坂本もコンディション面を加味して定期的な休養が必要とされる中、安定した守備力を誇る門脇はやはりチームにとって欠かせない人材となる。 課題とされる打撃をどのように盛り返していくか。プロ2年目の歩みも注目となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]