女子格闘技界注目の美女戦士・ケイトロータスが戦い続ける理由「人生を変えてくれたのが総合格闘技やし周りの人たちやから、その人たちのために強くなりたいです」
――そもそも、MMAに対しては何か知識や興味はあったんですか? ケイト いや、まったく。唯一、当時付き合ってた彼氏が格闘技好きやったからK-1は軽く観てましたけど、MMAは全然知らなくて。でも、そのとき朝倉未来選手とかがRIZINに出はじめていた頃で、RENA選手や浅倉カンナちゃんが女子格トップで盛り上がってたんですよね。といっても、それぐらいしか知りませんでした。 ――となると、そういう選手たちと同じ競技をやっているんだと気づいたのは? ケイト プロデビュー戦の熊谷麻理奈戦(2020年12月)のあとからですね。熊谷戦は一本勝ちだったので「楽しい、楽しい」という感じでしたけど、そこから楽しさプラス技術の奥深さというか「こういう世界があるんだな」と知りはじめた感じです。 ――現在は、上京して元DEEP王者の横田一則さんが主宰するK-Clannで練習しているそうですが、横田さんは練習がめちゃくちゃ厳しいことで有名ですよね。 ケイト ホンマに、頭おかしいんちゃうかなと思うくらいキツいですよ(笑)。 ――それで、よく続けられますね。 ケイト というか、自分には「やらない」という選択肢が頭の中にないので。そもそも、昔から何か人から教わるのが好きで、それで自分が成長していくのが楽しいタイプの人間なんですけど、MMAは本当に教わることだらけなので。まあ、根が真面目なのもあるんでしょうけど、自分にとっては最高の環境なんですよ。 ――そこは、やっぱり強くなりたいという思いもあるからですか? ケイト 強くなりたいし、チャンピオンになりたい。それに、こうやって毎日練習できるのもスポンサーさんがおったり、練習に付き合ってくれる人がおったりするから、その人たちのために強くなって恩返しがしたいという思いも強いですね。 ――最初は自分が楽しくてやってただけだったけど、気づけば応援してくれる人が増えて自分一人のプロジェクトじゃなくなってきたというか。 ケイト それに格闘技がなかったら、私なんか何も注目もされていないただの一般人で、ダラダラ生活してただけの人生やと思うんで。それを変えてくれたのが総合格闘技やし周りの人たちやから、その人たちのために強くなりたいです。 ――ちなみに、DEEP JEWELSのトップ選手は、さらなる大舞台であるRIZINに参戦する選手が多いですが、RIZINという舞台はどう思ってますか? ケイト 自分がMMAをはじめた当初よりかは出場しやすくはなってる舞台かなと思うんですけど、憧れの舞台には変わりないですね。自分もそこに上がりたいですし、RIZINという大きな舞台に自分が出ることで「こんな不器用な人でもMMAできるんやぞ」というのが伝わって、さらに競技人口が増えてくれたらいいなって。 ――確かに、ケイト選手のようにそこまで強烈なバックボーンがない人がRIZINに参戦するのは夢がありますよね。 ケイト それを示したいし、実現させたいです。 ――ちなみに、RIZINで戦ってみたい相手とは? ケイト やっぱり自分が憧れていたRENA選手とは闘いたいし、いつかはパク・シウ選手とも闘いたいですね。自分が憧れてた人たちに勝たないと、逆に自分が誰かに「かっこいい」と思ってもらえることはないと思うので。二人とも強い選手ですけど、リスペクトしているからこそやってみたいです。