冬の「電気代」は夏の約1.7倍⁉ 24時間「暖房」と「冷房」をつけた場合の電気代を比較!
冬のほうが夏よりも、電気代は高くなりやすいとされています。理由としては、暖房機器の設定温度と外気温の差が大きくなるからです。 そこで今回は、エアコンの冷房と暖房をそれぞれ24時間つけっぱなしにした場合、電気代にはどれくらいの差が見られるのかを検証します。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算
エアコンの消費電力
エアコンにかかる消費電力は、使用環境や製品によって多少異なります。今回は6畳用のエアコンを基に、冷房と暖房での消費電力の違いを見てみましょう。 表1
※日立グローバルライフソリューションズ株式会社「よくあるご質問 エアコンの電気代について知りたいです。」を基に筆者作成 表1を見ると、全体的に暖房時のほうが、消費電力は大きいことが分かります。消費電力の違いが、電気代ではどれほどの差になるのかを、次に確認してみましょう。
エアコンの「冷房」「暖房」にかかる電気代を比較してみた
前述した消費電力を基に、エアコンの冷房と暖房にかかる電気代を算出してみます。エアコンの電気代を出すには、以下の計算式を使用します。 消費電力(ワット)÷1000×使用時間(時間)×電気代単価(円/キロワットアワー) 今回は、エアコンを24時間つけっぱなしにしたと仮定して、電気代(1日分)を計算してみましょう。なお、電気代単価は30円/キロワットアワーとします。 表2
※筆者作成 最小消費電力で稼働した場合の電気代は3.6円の差が見られますが、最大消費電力で稼働した場合は約425円もの差になります。暖房時の最大消費電力にかかる電気代は、冷房時の約1.7倍です。 寒冷地で室温が低い環境での使用や、高めの設定温度によってフルパワーで稼働した場合は、1日あたり(24時間稼働)約1073円の電気代がかかることが分かりました。1ヶ月にすると、約3万2190円も電気代がかかることになります。かなり高額な印象を受ける方もいらっしゃるでしょう。 暖房は冷房と比べて消費電力が大きく、使い方によっては電気代が高額になる可能性があるため、注意が必要です。