青森の百貨店「中三」が破産手続き開始の決定、弘前店が営業終了
青森県弘前市で百貨店を運営する中三が、8月28日付で青森地裁弘前支部から破産手続き開始の決定を受けたと発表した。29日に事業を停止し、中三 弘前店の営業を終了した。負債額は約9億円。 【写真】青森にあるセレクトショップBLIND
中三は、1896年に青森県で呉服店として創業。1962年に百貨店事業を開始し、同年に弘前店をオープンした。岩手県や秋田県などに出店していたが、郊外型総合スーパーとの競争などの影響を受けて業績が低迷。2015年に民事再生手続申請を行うなど再建を目指したが、2019年に青森本店が再開発により閉店し、2024年4月から弘前店のみの営業となっていた。 弘前店は29日には営業せず、28日が最後の営業日となった。今後は、建物の解体も視野に入れ、跡地の再開発を行う方向で事業者を探しているという。