オワコン「札幌ドーム」最終年より観客動員数が爆増中!日ハム「エスコンフィールド」なぜこんなに差が…試合がなくても稼げる「驚きの理由」
Bクラス低迷に暴力事件、人種差別騒動も...イザコザ続きだった日本ハム
日本ハムの本拠地移転構想が浮上した2016年から約8年。Bクラスに低迷していたチームは、新球場と共に輝きを取り戻しつつある。8年の間に、チームをめぐる状況は大きく変わった。2012年から指揮を執っていた栗山英樹監督が成績不振の責任を取って2021年に退任することとなった。同10月16日に栗山監督の退任を発表した球団は、ホームページで「チームを5度のAクラスに導き、2012年にリーグ優勝。2016年は球団新記録となる15連勝を経て、最大11.5ゲーム差を逆転してのリーグ優勝と、日本一を達成しました。球団の監督としては歴代最多となる勝利数をチームにもたらしました」と功績を讃えた。 それと前後して、チーム内ではイザコザが相次いでいた。栗山監督の退任が発表される約2か月前の2021年8月、中田翔内野手がチームの同僚選手1人に暴力をふるったとして無期限出場停止処分を受けた。試合は1・2軍の全試合で、激震が走った。中田は8月20日、読売ジャイアンツにトレード移籍(現・中日ドラゴンズ)。球団を通じて「なぜ自分を律することができなかったのか、後悔とともに相手選手はもちろんのこと球団関係者、家族、そしてファンの皆様に対していくらお詫びしても足りないと深く反省しています」「心を入れ替えて一から精進します」などとコメントを発表した。そのほかにも、球団の公式SNSに掲載された動画内で、とある選手をやゆする言動が残されており「人種差別だ」などと批判の嵐となったことも記憶に新しい。 栗山政権が終わりに近づいているとき、「栗山監督退任時のチーム状態は崩壊している」などの声が多かったのは事実だろう。しかし、翌年から就任するとある人物の影響もあり、チームが大きく変わるきっかけが生まれることとなる。
BIGBOSS就任、3年かけてエスコンでCS開催
2021年10月末、球団は阪神タイガースやMLBでもプレー経験がある新庄剛志氏が新しい監督に就任することを発表。11月4日には本人が出席して就任会見を開いた。開口一番「今日は集まってもらってありがとうございます。22代目の監督として選ばれたことが非常に嬉しい。優勝なんか目指しません」などと話した。そのうえで自身を「BIGBOSS(ビッグボス)と呼んでほしい」と話し、実際の登録名も同じになった。 2021年オフには、ベテランの西川遥輝外野手(東京ヤクルトスワローズ)、秋吉亮投手(引退)大田泰示外野手(今オフ横浜DeNAベイスターズを戦力外)との契約を提示せず、保留手続きを行わない(ノンテンダー)ことを決定。そのまま退団となった。 2022年シーズンは、開幕投手に北山亘基投手(ドラフト8位新人)を指名し、周囲を驚かせた。ただ、シーズンは戦力不足が否めずに最下位で終わった。翌年は監督の登録名を「新庄剛志」へと変更して「心機一転」と行きたかったが、7月には7試合連続1点差負けを喫するというプロ野球ワースト記録を更新してしまうなど、この年も最下位に終わった。ただ、万波中正外野手の成長が垣間見えるなど、少しずつではあるが選手のプレーにも磨きがかかり始める。 「今年もダメか」 そうささやかれた日本ハムだったが、2024年シーズンは2位で終わり、エスコンフィールド北海道で初めてのクライマックスシリーズ開催となり、ファイナルステージへも進出した。
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