【京都金杯展望】ハンデ確定 武豊がドゥアイズで5度目のV狙う 明け4歳勢も実力馬揃いで激戦模様
[GⅢ京都金杯=2025年1月5日(日曜)中京競馬場、芝1600メートル] 中央競馬の2025年は例年通り、1月5日の東西金杯で幕を開ける。ただし、25年の関西主場は中京開催でのスタート。21~23年と同様、〝中京での京都金杯〟がメインとなる。 中山金杯と同様、3連単の配当は前10年いずれも万馬券。21年には122万8010円というビッグな配当も出ている。実力馬がそろう年明けのマイル戦だが、微妙なハンデの影響もあって波乱傾向が強い。今年はどんな決着が待っているだろうか。 ドゥアイズ(牝5・庄野=馬齢は25年度の表記、以下同)は24年に5走して1、5、4、4、3着とコンスタントに入着。負けても0秒4差以内と抜群の安定感を示した。今回は武豊との初コンビ。3月には56歳を迎えるレジェンドにとって、勝てば5度目の京都金杯制覇となる。55・5キロのハンデも、前走(ターコイズS3着)からの据え置きなら問題はない。 過去10年で4勝しているのが明け4歳馬。若さで上回る馬たちには注目したい。中でもキープカルム(牡4・中竹)は、デビューから11戦全て5着以内という超堅実派。マイル路線に転じてからは全て3着以内と底を見せていない。実績では見劣りする分、ハンデは55キロにとどまった。ここを勝てば25年のマイルGⅠ戦線をにぎわす存在になりそうだ。 同じくウォーターリヒト(牡4・河内)も勢いに乗っている。クビ差、ハナ差の辛勝とはいえ、3勝クラスとリステッドレースを連勝。夏場にじっくり休ませたことで完全に立ち直り、昨春のシンザン記念3着、きさらぎ賞2着という実績馬が本格化ムードを漂わせている。ハンデは重賞未勝利ながら57キロとなったが、定年を間近に控える河内調教師にとって、重賞Vのチャンスだ。 シャドウフューリー(牡5・杉山晴)は7ハロン巧者のイメージが強かったが、前走のリゲルSでは2番手追走から抜け出して勝利。初のオープンクラス勝ちをマイル戦で決めた。自在性に富んでおり、堅実さには定評がある。ハンデは57キロだが、大きく崩れることはないだろう。 他では復調ムードを感じるセルバーグ(牡6・鈴木孝)=57キロ、今年の飛躍が見込まれるイフェイオン(牝4・杉山佳)=54キロ、秋2戦の内容が目を引くアスクコンナモンダ(牡6・中内田)=57・5キロ=などが上位進出をうかがう。
東スポ競馬編集部