性犯罪や性暴力 “顔見知りからが7割以上”「女性に対する暴力をなくす運動」悩まず相談を《長崎》
NIB長崎国際テレビ
現在の稲佐山山頂の電波塔の様子です。 いつもと違い、紫色にライトアップされています。
12日から25日までの2週間は「女性に対する暴力をなくす運動」期間で、この運動のシンボルである「パープルリボン」にちなんだライトアップということです。
こちらは全国に設置されている「配偶者暴力相談センター」に寄せられた相談件数のデータです。 相談は年々増えており、コロナ禍の2020年に過去最多の13万件近くとなり、その後は減ってはいるものの、一昨年度は12万件あまりと高い水準で推移しています。 このほとんどが、女性からの相談だということです。 要因としてはコロナ禍で在宅の機会が増え、 家庭内でDVや暴力を受けることが増えた。 DVの認識が少しずつ広がり、相談件数が増えたことが挙げられるということです。
また 性犯罪や性暴力の被害者と加害者との関係では、「友人や知人」が7割から8割と最も多く、顔見知りから被害を受けるケースが多いことが分かります。 実際、どんな相談が寄せられているのか。 年間900件あまりの相談があるという長崎市の担当者に聞きました。
(市人権男女共同参画室 野田 智浩 室長) 「言葉による暴力、経済的な制約を加えることによって生活しにくくなるといった相談もある。 DV、暴力についての相談ではない相談でも、話を聞いているうちに 家庭内での暴力の問題をはらんでいるケースもある」
相談に訪れる人の中には「自分が受けているものがDVだとは思わなかった」「暴力とまでは言わないと思っていた」など、誰かに話して初めて被害に気づくということもあるそうです。
(市人権男女共同参画室 野田 智浩 室長) 「(相談の)タイミングは人によってさまざま。気づいてすぐ相談しに来る人もいれば、ずっと悩みを抱えたまま生活しつつ 相談窓口に来たり、いろんなパターンがある。 一人で悩む時間をできるだけ短くして、不安に思ったり辛いと思ったらすぐに相談してほしい」