高校生以上の受験者が多い国家試験 小6が合格 挫折超え5つの資格を取得 「サポートのおかげ」将来の夢語る
沖縄県宜野湾市立普天間第二小学校6年の宮城朝愛(あさとし)さん(11)がこのほど、国家資格の危険物取扱者試験で乙種(全6類)の五つの資格を取得した。乙種は高校生以上の受験者が多く、小学生ではかなり難易度が高いという。父の勧めで資格取得に挑戦し、小学2年の時からコツコツと勉強してきた。5日に佐喜真淳市長を表敬して資格取得を報告した宮城さんは「政治家になりたい」と将来の夢を語った。 【写真】沖縄からオックスフォード大・東大など難関12大学に合格した鈴木颯也さん(18) 危険物取扱者は、化学工場やガソリンスタンドなどで火気厳禁の危険物を取り扱う際に必要とされる国家資格。試験区分は難しい順に甲種(全1類)、乙種(全6類)、丙種(全1類)の三つ。危険物に関する法令や基礎的な物理や化学、危険物の性質などが出題される。 宮城さんは小2のときに父から資格を取得することで就職や進学に役立つと助言を受け、テキストをプレゼントされて勉強を始めた。 試験は乙4類から挑戦し始めたが、2度不合格に。小5の今年2月に3度目の挑戦で見事合格を果たした。その後は5類を除く乙種の資格を取得した。 次に狙うのは甲種と丙種だが、薬剤師でなくても一部の一般用医薬品(大衆薬)を販売できる医薬品登録販売者資格の取得を先行して目指すという。 宮城さんは「問題が解けなくて何度も挫折したけど周囲のサポートで合格できた。毎日の努力の結果」と胸を張った。 報告を受けた佐喜真市長は「難関な試験合格は素晴らしい。次の目標に向けて頑張ってほしい」と期待した。 (中部報道部・砂川孫優)