息子が青森を出て「東京の地方公務員」を目指すと言っています。「国家公務員」でなければ、そこまで給与は変わりませんよね? 地元のほうが家賃も安く“貯金”もしやすいと思うのですが…
青森と東京の生活費の差は?
次に青森県と東京都の生活費を比較してみましょう。ここでは生活費の多くを占める家賃を例に挙げます。不動産・住宅サイト「 SUUMO(スーモ)」によると、双方の家賃相場は次のとおりです。 【ワンルームの家賃相場】 青森県青森市:約4万円/月 東京23区:約5万6000円~10万9000円/月 家賃の差が大きいことからも分かるとおり、青森県より東京都に住む方が生活に関する支出は増える可能性があります。ただし、地方では車を持たないと移動が不便というケースも多いでしょうが、都市部では公共交通機関で間に合うことが多く、車の購入費や維持費を考えると、都会に住んだ方が割安というケースもあります。 いずれにせよ生活費は個人によって大きく変化するものです。地方に住んでいるからといって必ずしも支出が抑えられ、貯金ができるとも限りません。上京しようと思う場合、まずは自分の生活スタイルを考慮した上で生活費を試算してみると良いでしょう。
給与と生活費のバランスを考えよう
地方公務員の給与は地域によって異なります。勤続年数が短いうちはそこまで大きな差がないといえますが、勤続年数が長くなるにつれて青森県よりも東京都の方が給与は多くなります。生活費は高くなってしまう可能性がありますが、住む場所を工夫することで家賃は抑えられるでしょう。 働く上で重要なのは、目の前の給与だけではありません。長期的な収入の見込みも視野に入れることが大切です。都会の刺激や多種多様な人との交流を望み、都会に出たいと思う人もいるでしょう。 長期的な視点を持ちながら、どうなりたいのか、何を望むのかをしっかり考えて決断しましょう。 出典 総務省 令和5年 地方公務員給与実態調査結果の状況 人事院 令和5年 給与勧告の骨子 執筆者:山田麻耶 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部