事件多発の今こそ知りたい! これが「強盗に狙われやすい家」だ!
――玄関で対応するのもダメなんですか? 松丸 ドアを開けたということが重要で、その時点で防犯意識が低い家だとわかります。また、玄関に入れば靴や傘の数で家族構成などもわかります。 そもそも迷惑メールが送られてきたり、知らないところから電話がかかってきたり、いろいろなところから個人情報は漏れているので、闇名簿に載らないということは無理なんです。ですから、自分の家の情報が更新されないことが重要になります。 例えば「インターホンを押しても取り合ってくれなかった」「電話をしてもすぐに切られた」という対応をしていると「ここは防犯意識の高い家だ」ということで犯人はリストから外していくんです。 逆に防犯意識の低い対応をしていくと最終的にターゲットにされてしまいます。 ――じゃあ、インターホンで業者が訪問してきたら、「ポストにチラシを入れておいてください」みたいな感じで断ればいいですね。 松丸 いや、「うちは必要ありません」とハッキリ断ってください。「ポストに入れといてください」と言うと、数日後に「この間入れたチラシ見てもらえましたか?」とまた訪問されます。「今、忙しいんです」も「じゃあ、何時頃は大丈夫ですか?」となる。関係が継続するような断り方はダメです。そこで関係が切れるようにしてください。 ――家に訪問されることはなくても、外見などからわかる「狙われやすい家」はあるんですか? 松丸 はい。例えば「奥まった場所にある家」や「庭に樹木がたくさん生えている家」「塀などで囲まれていて中の様子が見えない家」は狙われやすいです。一度、敷地に入ってしまえば、人目につかず潜むことができるので犯行がやりやすくなります。 また、幹線道路がそばを通っていたり、線路が近くにあったり、近所で工事をしている場所なども犯行時の音がかき消されるのであまり良くありません。 ほかに洗濯物などを外から見える場所に干している家も注意が必要です。洗濯物から女性のひとり暮らしなのか、高齢者夫婦が住んでいるのかなどがわかります。ですから、そういった人は洗濯物を干すときに若い男性ものの服も一緒に交ぜておいたほうがいいでしょう。 強盗犯などは闇名簿の情報が合っているかなども含めて下調べに来るので、「闇名簿には老夫婦と書いてあったけど、洗濯物を見たら若い男の服がある。最近一緒に住み始めたのかな。これは情報漏れだ。この家はやめておこう」と判断するかもしれません。