事件多発の今こそ知りたい! これが「強盗に狙われやすい家」だ!
今、首都圏を中心に強盗事件が頻発している。「うちは大丈夫」と安心しているとひどい目に遭うかもしれない。では強盗犯はどんな家を狙うのか。どんな対策をすれば大丈夫なのか。防犯の専門家に聞いた! 【画像】被害に遭わないための対策は? ■情報が合っているか強盗犯は下調べする 今年8月以降、首都圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)で、すでに14件以上の強盗事件が発生している。 また、10月には山口県で強盗目的で集合していた3人の中高生が逮捕された。今後、全国的な広がりを見せるかもしれない。 では、こうした強盗事件に巻き込まれないためにはどうすればいいのか。強盗に狙われやすい家とはどんな家なのか? 元警視庁公安部捜査官で、セキュリティコンサルタントの松丸俊彦(まつまる・としひこ)氏に聞いた。 ――強盗犯はどのように入る家を選んでいるんですか? 松丸 犯人たちは、必ず下調べをします。これは"トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ。SNSを通じて募集する闇バイトなど緩やかな結びつきで離合集散を繰り返す集団)"などの強盗犯だけでなく、空き巣犯も同じです。 下調べは現場に行くのが基本です。狙う家の状況を確認したり、業者を装って訪問したりします。 実はすでに"闇名簿"というものが出回っていて、この闇名簿が下調べによってどんどん更新されていくんです。 例えば「インターホンを押しても留守だった」とか「『はい』と返事があったけれども話を聞いてくれなかった」。逆に「ドアを開けて家の中に入れてくれた」「家の中の間取りはこうだった」などが書き込まれていきます。 ほかにも「軽自動車とワゴン車が止まっていたから2世帯住宅かもしれない」「隣の家と密接していて犯行時に声や音が聞こえるかもしれない」などもあります。 しかし、やはり犯人が一番見たいのは家の中です。家の中の構造や、金品などがどこに隠されていそうなのかを知りたいのです。 ですから、屋根の修理や電気業者などを装って訪問します。「お宅の家は築年数が古そうなので、電気周りが悪くなっているんじゃないですか。確認してみましょうか」などと言って家の中に入ってこようとします。そこで、自分が呼んだ業者でなければ、絶対に家の中に入れないでください。