米消費者の1年先インフレ期待上昇、5カ月ぶり高水準-NY連銀
(ブルームバーグ): 米消費者の1年先インフレ期待が4月に上昇したことが、ニューヨーク連銀の調査で明らかになった。住宅価格の見通しも引き上げられた一方、労働市場に対する見方は弱まり、家計と生活費を巡る不安定な状況が浮き彫りとなった。
同連銀が13日発表したデータによれば、1年先のインフレ期待は3.3%に上昇。過去4カ月は3%前後で推移していた。4月は昨年11月以来の高水準となった。
住宅価格の上昇率見通しについては、2022年7月以来の大きさとなった。
消費者はまた、ガソリンや食品、医療費、大学の学費、家賃の値上がりも加速すると予想していることが分かった。
労働市場に対する見方は悪化した。収入の伸び見通しが低下し、失業が増えるとの見方が高まった。現在の職を失った場合、新しい仕事を探せるとの自信も低下し、3年ぶりの低水準となった。
向こう3カ月に最低限の債務返済ができないとの回答割合は、コロナ禍初期以来の高水準を記録した。
原題:US Inflation, Home Price Expectations Pick Up in NY Fed Survey(抜粋)
--取材協力:Craig Torres.
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Alexandre Tanzi