パックご飯が個人消費を押し上げ、訪日客消費は2年3か月ぶりマイナス…GDP7~9月期
企業の設備投資も2四半期ぶりにマイナスとなった。賃上げや定額減税などで所得環境を改善させ、内需の二本柱である個人消費と設備投資が景気を押し上げるという政府が目指す構図にはほど遠い。
米国のトランプ次期大統領が関税の引き上げを主張するなど日本経済を取り巻く環境は不透明感を増している。コロナ禍後に右肩上がりに増えた訪日客消費も9四半期ぶりにマイナスとなり、曲がり角を迎えた。
政府は6月から定額減税を実施したが、個人消費の押し上げ効果は限定的だった。策定中の総合経済対策では選挙目当ての「バラマキ」に陥らず、企業の成長につながる施策を重視すべきだ。(経済部 秋田穣)