史上最年少の芦屋市長、就任1年 「市民と対話し良い学校つくる」
昨春に史上最年少市長として兵庫県芦屋市長選に初当選した高島崚輔氏(27)が1日で就任から1年を迎えた。30日までに取材に応じ、最重要テーマに掲げた公教育改革について「種をまいて芽が出るかというところまできた。市民と対話を続け、良い学校をつくるという共通の目標に向かって進みたい」と語った。 高島氏は関西最難関として知られる私立灘中・高、東京大を経て米ハーバード大を卒業。日本人の海外留学などを支援するNPO法人の運営などをした後、26歳で市長選に出馬し、当選を果たした。 現状の教育について「何の役に立つのか、答えがないまま授業を受けている子が多い」とし「サッカーが好きな子に戦略を練るのに統計分析を使うと伝えたら、数学を楽しく学べる」と話す。昨年8月に策定した「市教育大綱」では「一人一人の個性に合わせ、学ぶ本質と楽しさを伝える」教育を目標に掲げた。 就任後初の本格編成となる本年度当初予算では、有志の教職員による指導法の研究チームを発足し、事業費約277万円を計上した。