全米が震撼したトランプ元大統領暗殺未遂事件 ニューヨークZ世代は“これからの大統領選”をどう見る?
ジャーナリストでZ世代専門家のシェリーめぐみがパーソナリティを務めるinterfmのラジオ番組「NY Future Lab」(毎週水曜日18:40~18:55)。ジャーナリストでZ世代専門家のシェリーめぐみが、ニューヨークZ世代の若者たちと一緒に、日本も含め激動する世界をみんなで見つめ、話し合います。社会、文化、政治、トレンド、そしてダイバーシティからキャンセルカルチャーまで、気になるトピック満載でお届けします。 今回のテーマは「トランプ元大統領暗殺未遂事件 ニューヨークのZ世代が懸念する大統領選への影響とは?」。「NY Future Lab」に所属するアメリカZ世代が、トランプ元大統領が銃撃された事件に触れ、今後の大統領選の展開について語りました。
◆トランプ元大統領が銃撃され負傷
7月13日、アメリカのペンシルベニア州で、トランプ前大統領が選挙集会中に複数回狙撃される事件が発生しました。この事件によって、集会参加者の1人が死亡し、2人が重傷を負い、トランプ氏は右耳を負傷。容疑者の男は射殺され、事件の調査が進められている状況です。 世界中に激震が走ったトランプ元大統領の暗殺未遂事件。第一報を聞いたとき、ニューヨークの若者たちは一体どのような思いを抱いたのでしょうか? ノエ:僕は最初から暗殺未遂だと思っていたよ。やらせだという人もいたし、いろんな論争が飛び交っていた。驚いたけれど、今のアメリカの極端な政治状況を考えると、こうしたことが起こるのも理解できてしまうんだよね。だけど、あまりにも不条理な出来事すぎて、いまだに本当に起きたとは信じられない部分もある。 メアリー:こんなことが起こるなんて、本当に恐ろしい。だけどこれが起こったのは、銃支持派の共和党の人たちの集会だったでしょう? それってすごく皮肉だと思う。 本当に驚いたのは、歴史が繰り返されたこと。80年代のレーガン大統領暗殺未遂事件にすごく似ている。レーガンもトランプと同じく「アメリカを再び偉大な国に」という言葉を使っていたし、テレビの人気者から大統領になった点でも同じ。それが、今また暗殺未遂が起こるなんてね。 そして同じようにレーガンが選挙運動をしていたときに、暗殺未遂が起こった。その影響でほぼすべての州でレーガンが勝ったんだよね。これは本当に異常なことだと思う。 アメリカでなかなか銃規制が進まないのは、共和党が憲法の自衛権を理由に、規制に反対している背景があります。事件の舞台となったペンシルバニア州は激戦州でもありますが、銃規制が緩い州です。Z世代専門家のシェリーは「普通の銃は21歳以上、今回使われたAR-15というミリタリースタイルの半自動ライフルは、18歳以上なら誰でも買えて、自由に持ち運びできるんです」と解説します。 話し合いのなかで、メアリーはトランプ氏とレーガン元大統領を比較していました。「暗殺未遂が追い風になり大勝した」という歴史が繰り返されるのではないか、と若者たちは懸念しています。