2時間ハイキングで「360度パノラマ絶景」! 兵庫県丹波市・紅葉の名所から登る「石金山」
兵庫県丹波市にある石金山(いしがねやま・標高508.4m)は、紅葉の名所、小新屋観音(こにやかんのん)の参拝ついでにサクッと登れる低山だ。山頂では、足元から広がる360度の大パノラマが楽しめると人気である。 ■【写真14枚】わずか2時間でも大展望の「石金山」山頂と“もみじ映えスポット”「小新屋観音」の瑞々しい「青もみじ」絶景 今回は、紅葉の季節とはまた違った趣のある小新屋観音の青もみじと、石金山を楽しんできた。
■石金山
石金山登山口はいくつかあるが、今回は最も人気のある小新屋観音登山口を利用した。 登山口から尾根までは、杉林を進む長い急登となっている。尾根に上がれば、あとは緩やかな登り。道標は登山口と尾根の分岐点の2か所のみだ。テープの目印を頼りに歩くことになるが、しっかりとした踏み跡のある山道であるため、迷うことはないだろう。 なお、頂上手前の50mくらいが再び急登になる。つまり頂上がそれまでの稜線から飛び出した形状となっているため、石金山は眺望がよいのだ。 たまたま山道で出会った山主さんの話によると、石金山は天気が良ければ、遥か彼方に明石大橋まで眺望できるという。残念ながら筆者が訪れた際は、雲が多く晴れたり曇ったりを繰り返す天候で、明石大橋までは見えなかった。 山頂にはアルミ製のしっかりしたベンチが設置されている。なかなか座り心地もよく、雲の影が移動していくダイナミックな景色を眺めつつ、ついつい長居をしてしまった。 なお、眺望がよいということは日陰がないということである。晴天の夏は、山頂だけでも日傘を差したほうがよいだろう。
■小新屋観音
小新屋観音は、手足の病気に霊験あらたかということで、信仰を集めている寺院だ。その起源は戦国時代に遡り、岩尾城主和田日向守斉頼(いわおじょうしゅわだひゅうがのかみときより)が、城の南方にある石金山から、千手観音が石船に乗って麓に降り立つ夢を見たことに由来する。 小新屋観音は、丹波市観光100選やもみじめぐりでも選ばれるほどの紅葉の名所。境内には澄んだ小川が流れ、川と紅葉と本堂が美しい景観を織りなす映えスポットである。 11月のみ拝観料300円が必要。それ以外の時期は無料。夏は清涼感のある青もみじが美しい。