少数与党で際立つ「森山マジック」、老練な国会運営に首相「おかげで何とか持ちこたえている」
野党にも見せ場を作りつつ妥協点を探る森山氏の手法には、「言いたい放題の野党に譲りすぎ」(自民ベテラン)との批判がつきまとう。森山氏は8日、熊本市内で行われた党会合で「財源の裏付けのない話はしてはいけない」と指摘し、財政規律の緩みを懸念する党内の声を代弁した。
衆院選の大敗や、非公認候補が代表を務める自民支部に2000万円が支給された問題では、森山氏の責任を問う声も党内に根強く残っており、参院選に向け、挙党態勢を築けるかどうかが課題となる。