MUFGと三井住友FG、DBSがパニン銀株取得目指し提案-関係者
(ブルームバーグ): シンガポール最大の銀行、DBSグループ・ホールディングスと三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、三井住友フィナンシャルグループが、バンク・パン・インドネシア(パニン銀行)の株式取得を目指していると、事情に詳しい関係者が明らかにした。
非公開の情報だとして関係者が匿名を条件に述べたところによると、3行はパニン銀株取得について、それぞれに予備的な案を提出している。パニン銀行には他のアジアの金融機関も関心を寄せていると関係者は述べた。
現在は検討中で、最終的な決定は下されていないという。
ジャカルタ証券取引所に上場しているパニン銀行の株価は今年に入って57%上昇しており、現在の時価総額は約29億ドル(約4400億円)。
ブルームバーグ・ニュースは9月、パニン銀行株38.8%を保有するオーストラリア・アンド・ニュージーランド・バンキング・グループ(ANZ銀行)が、長年保有してきたアジア資産の一部を手放す戦略の一環として、パニン銀行株の売却を検討していると報じていた。パニン銀行の46%を所有するインドネシアのグナワン一族も、適切な価格であれば売却に応じる用意があると関係者は述べた。
MUFGと三井住友FGは以前から、パニン銀株売却での入札に参加することを検討していたが、評価額に関する懸念から頓挫していた。
ANZ、DBS、MUFG、三井住友はコメントを控えた。パニン銀行のヘルウィダヤトモ取締役社長は、同行株売却計画に関する情報は銀行経営陣にはないと述べた。
原題:DBS, Japan’s Top Lenders Said to Be Among Bidders for Panin Bank(抜粋)
--取材協力:浦中大我、Harry Brumpton、Prima Wirayani.
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Elffie Chew, Chanyaporn Chanjaroen, Manuel Baigorri