【フェブラリーS】キングズソード JRA・G1初制覇へ好感触!ラスト切れた11秒6
「フェブラリーS・G1」(18日、東京) レモンポップ、ウシュバテソーロのダート界“2強”が海外遠征のため、混戦ムードに包まれたダート王決定戦。昨年のJBCクラシックを制したキングズソードは14日、JRA・G1初制覇に向け、栗東CWで最終調整。岩田望騎乗で鋭い伸びを見せ、仕上がりの良さを見せつけた。芝&ダート双方のG1制覇を狙う22年ホープフルS覇者のドゥラエレーデも栗東坂路でこの日の一番時計をマークするなど好調をアピールした。 砂王の座へ-。豪快リハで好調を示した。栗東CWでギルティプレジャー(3歳未勝利)と併せたキングズソードは最後にギアを上げ、鋭い伸びを見せて併入。6F81秒2-37秒4-11秒6をマークした。 騎乗した岩田望は納得の表情。「しっかりと反応できて、いい感触で終えられた」と、手綱越しの感触にうなずく。動きを見守った寺島師も「動きも良かったし、十分満足のいく追い切りができた。どっしりして、体もパンパンになっている。いい状態で使えそう」と笑顔をのぞかせた。 オープン連勝からJBCクラシック制覇。前走の東京大賞典は5着に敗れたが、「ポジションが後ろ過ぎた。最後は脚を使っていたし、悲観する内容ではなかった」と鞍上。指揮官も「想定と違った形になった。いい脚を使ったけど、世界で通用する馬とは差があった。それでも、悪い内容ではない。今後につながった」と前向きに捉える。 岩田望にとって、初参戦のフェブラリーS。馬も初コース&初距離だが、「前進気勢の強い馬。距離短縮はいい。いい方に向くんじゃないか、という期待を持っています。すごいワクワクしますし、いい結果を出せれば」と手応えを口にした。 全兄キングズガードはフェブラリーSに3度挑戦して11、6、6着。寺島師は「お兄さんも古馬になって良くなったし、成長の余地がある。末脚の良さも乗り味も似ています。初めて重賞を勝たせてもらったお兄さんの全弟で思い入れのある馬。結果を残して恩を返したい」と兄超えに力を込める。Jpn1制覇に続き、今度はJRA・G1で頂点獲りを狙う。 【調教診断】先行する僚馬を目標に追走し、直線で気合をつけられて併入。追い切りで派手な動きをするタイプではないだけに、6F81秒2-1F11秒6なら及第点だろう。筋肉の張り、ピカピカの毛ヅヤと、馬体から体調の良さが見て取れる。距離短縮をどう克服するか。この一点に尽きる。