「患者よりカネもうけ」ナースが見た訪問看護会社のあきれた実態 障害者を「食い物」に
【取材後記】 日本の精神医療は世界の中でも入院に偏っていて、精神障害のある人が社会の中で暮らせるよう地域で支える医療へ転換が求められている。だが、そのニーズの高まりに一部の事業者が乗じている状況だ。診療報酬は国民の保険料や税金で賄われていて、不正が広がれば国民負担が必要以上に増えてしまう。 悪質な事業者だけでなく、協力している医師にも問題がある。行政の監査は不正や過剰な診療報酬請求を見抜くことができておらず、チェック機能の強化も必要だと思う。 適正な事業者まであおりを受けないようにしつつ、営利優先を助長する広告の規制や参入要件の厳格化、荒稼ぎを防ぐ仕組みを講じてほしい。 × × × 精神科訪問看護や障害者グループホームに関する情報をお寄せください。 共同通信社・特別報道室 tkh.joho@kyodonews.jp