肩こりを放っておくと、怖い「首下がり症候群」を発症することも…注意するべき「生活習慣」
---------- 「首下がり症候群」とは、頭が下がってしまい、前を向いていられなくなる症状のこと。症状が進むと、あごがのどについて口に入れた飲み物や食べ物を飲み込むことが難しくなるなど、日常生活に支障をきたす。 この「首下がり症候群」の発症の原因となる生活習慣や、早期発見につながる初期症状は、「肩こり」とよく似ているという。著書に『急増する「首下がり症」どう防ぐ、どう治す』(ワニ・プラス)がある医師の遠藤健司氏が、首下がり症候群と肩こりの深い関係について解説する。 ---------- 【写真】実家の母が「首下がり症候群」になってしまった…!
多くの人が悩まされる「肩こり」
30代以上の人に「肩こりはありますか?」と質問をしたら、おそらく半数以上の人が「はい」と答えるのではないでしょうか。 そしてその数字は40代、50代と年齢が上がるにつれて増えてくる、それが現状です。 「常に肩がこっている」という人や「定期的にマッサージに通っている」という人もいます。 自分ではこっている自覚はないものの、誰かに肩を揉んでもらったときに「こっていますね」と驚かれることが多いという人もいるかもしれません。 肩こりとは、首すじや首の付け根から肩または背中にかけて張った、こった、痛いなどの感じがする症状を指し、ひどいときは頭痛や吐き気を伴うこともあります(公益社団法人日本整形外科学会のホームページより)。 肩こりが関係している筋肉はさまざまで、首の後ろから肩、背中にかけての僧帽筋とその裏にある頭半棘筋、頭板状筋、頚板状筋、肩甲挙筋、棘上筋、菱形筋などの過緊張が原因となることがほとんどです。
こんな習慣が肩こりを引き起こす
そして、肩こりは次のような原因で起こるとされています。 【肩こりが起こる原因】 ・首や背中が緊張するような姿勢での作業が続く ・猫背、前かがみなどの悪い姿勢が常態となっている ・運動不足 ・精神的なストレス ・なで肩 ・連続して長時間同じ姿勢をとること ・ショルダーバッグ ・冷房 (公益社団法人日本整形外科学会のホームページより) 首下がり症候群と関係する筋肉、そして習慣と似ています。肩こりと首下がり症候群はとても近い存在であり、首下がり症候群の初期症状は肩こりとよく似ているのです。