「大丈夫、絶対強い子になるから」大友愛 2回の流産後、妊娠8か月で長男の心臓病が発覚「自分を責めて14キロ痩せた」
── 術後の経過はいかがでしたか。 大友さん: 1か月半くらいはNICU(新生児集中治療室)にいたのですが、その入院期間が本当につらかったです。最初のうちは全身を管につながれた心之介の姿を、朝から夕まで見守るしかできなかったので。赤ちゃんにとってミルクを吸うのって、すごくエネルギーを使うそうなんですね。心臓のポンプを一生懸命に使うので。だからミルクを飲める体力がついてからは、搾乳して、ほんの少量ずつ飲ませて、1日中抱っこしていました。
つき添い中、看護師さんが「お母さんがそばにいてくれるとやっぱり違いますね」と励ましてくれるんですよ。そう聞くと病室から出られなくなってしまって。ろくに食事ができず、空腹を感じたら飴を舐めるような毎日だったので、気づいたら体重が14キロ落ちてガリガリになってしまいました。
■定期検診のたびに不安に襲われて ── それは母子ともに大変でしたね…。退院後はどうでしたか? 大友さん:退院後は順調に回復して、ミルクもたくさん飲めるように。すぐにぷくぷく体型になってくれて安心しました。ただ、1歳半のときに血管を拡張するカテーテル手術を受けて、その後は半年に1度の定期検診を受けていました。最初の数年は定期検診の日が近づいてくるたびに「今回は大丈夫かな」と不安でドキドキしていましたね。
その後、定期検診の頻度が1年に1回になり、心之介も「これくらい元気ならもう大丈夫でしょ!」と思わせてくれるような元気な子に育ってくれたおかげで、ようやく「もう大丈夫かな」と私も思えるようになりました。 10歳になった今は柔道とバレーをやっていて元気いっぱいです。身長も平均よりずっと大きいし、とにかく元気に動く体力おばけになりました。 ── 柔道とバレーボール、両方の才能を受け継いでいるかもしれませんね。ではもうすっかり心配のいらない状況でしょうか。
大友さん:普段の生活はまったく問題ないのですが、実はそろそろ再手術を受けるタイミングが近づいているんです。 これから成長期に入ってどんどん大きくなっていくと、体格にあわせて血管も広げないといけないそうなんですね。そのためには全身に血流が行き渡るように、10歳以降のどこかで血管を広げるカテーテル手術を受ける必要がある。それをいつにするのか、これからお医者さんと相談していくことになりそうです。 ── 現在はきょうだい4人が全員バレーボールを習っているそうですが、習い始めてからの変化はありますか。