技術革新が相次ぐ「培養肉」ビジネスに熱視線送る5銘柄
培養肉の技術革新が進んでいる(イメージ写真:NaumenkoOS / PIXTA)
2050年には世界の総人口は97億人に達すると予測されている(2020年は77.9億人)。新興国や途上国の経済発展が背景にあるが、人口増に伴い世界的な食料不足、とくにタンパク源の不足が懸念されている。 国連食糧農業機関(FAO)によれば、世界の食肉需要は2050年には2007年比で1.8倍に増えると予測されるが、理由は人口増だけではない。 世界的な健康志向の高まりから、先進国を中心に炭水化物の摂取を減らし動物性タンパク質の摂取を増やす傾向が強まっていることも大きい。 だが牛などの家畜飼育は土地のほか飼料や水を大量に必要とするため環境負荷が大きい。また、牛のゲップに含まれるメタンガスは二酸化炭素(CO2)の27倍の温室効果があり、世界で排出される温室効果ガスの5%は家畜の消化器官から出たものとされている。 このような問題意識の中、従来の食肉に代わるタンパク源として期待されるのが「代替肉」である。
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野津 滋