トヨタ、自社株TOBに予定を2割上回る応募 8/5の株価暴落で一般株主らも応募
トヨタ自動車は、大手金融機関7社が売却するトヨタ株を取得する株式公開買い付け(TOB)を終え、結果を28日までに公表した。発行済み株式数の約2%(約2億9012万株)の買い付けを予定していたが、予定を2割近く上回る株式の応募があった。予定分は9月に8068億円で買い取るが、7社の売却予定数のうち一部(発行済み株式数の0.34%)を買い切れない結果になった。この分は2024年5月から25年4月までに設定した自社株買いの枠(総額1兆円)で追加取得することも検討していく。 同社は7月23日にTOBの計画を公表。三井住友海上火災保険や東京海上日動火災保険など7社が応募する予定だった。買付期間は7月24日から8月26日まで。価格は1株2781円。直近の株価から1割を引いて、一般の株主の応募がないようにした。 ただ、TOB計画公表後の8月5日に日経平均株価が暴落した。買付期間最終日のトヨタ株の終値は2597円50銭だった。今回のTOBに応募した方がいいと考える株主が多かったとみられる。