【写真蔵】ビッグマイナーチェンジで大きく進化した、ポルシェのハイパフォーマンスBEV「タイカン
広範囲におよぶアップグレードでBEV性能も向上
ポルシェのハイパフォーマンスBEV、タイカンがビッグマイナーチェンジされ、日本導入が開始された。中核グレードの「ターボS」のディテールを写真で紹介しよう。 【写真はこちら】撮影車は、ターボGTが登場するまではトップグレードだった、ターボS。左フロントフェンダーにCHAdeMOの充電ポートが備わる。(全15枚)
タイカンは、ポルシェ初の量産BEV(バッテリー電気自動車)だ。2019年に発表(日本では2020年に発売)された現行型が初代で、デビュー当初は4ドアサルーンだけだったが、2021年には5ドア クロスオーバーSUVの「クロスツーリスモ」も設定された。 2024年2月のビッグマイナーチェンジで、より高い出力、長い航続距離、速い加速、迅速な充電、優れた安定性を備えた。ここで紹介するターボSの0→100km/h加速は2.4秒で、従来モデルより0.4秒速くなっている。最高速度は260km/hに達する。このハイパフォーマンスに対応すべく、アダプティブエアサスペンションも標準装備。 前後2モーターによるシステム最高出力と最大トルクは570kWと1050Nmだが、ローンチコントロール時のオーバーブースでは700kWと1110Nmにアップする。しかもバッテリー総電力量は105kWhに増大し、一充電での航続距離はWLTPモードで678kmと従来型より175kmも増加した。 エクステリアでは、新デザインのヘッドランプとテールランプを備えた新しいフロントエンドとリアエンドが、タイカンの滑らかで純粋なデザインをさらに磨き上げている。インテリアでは、インパネクラスター、センターディスプレイ、そしてオプションの助手席側ディスプレイは、機能を追加して最適化されたユーザーインターフェースを備えている。 タイカンのラインナップには、さらにハイパフォーマンスな「ターボGT」や、サーキット走行に特化した「ターボGT ヴァイザッハパッケージ」も設定されたが、このターボSでも十分以上の性能を味わえることは間違いないだろう。
ポルシェ タイカン ターボS 主要諸元
●全長×全幅×全高:4968×1966×1378mm ●ホイールベース:2900mm ●車両重量(DIN):2295kg ●モーター:交流同期電動機×2 ●最高出力:570kW(775ps) ローンチコントロール時オーバーブースト出力:700kW(952ps) ●最大トルク:1050Nm ローンチコントロール時最大トルク:1110Nm ●バッテリー総電力量:105kWh ●WLTCモード航続距離:678km ●駆動方式:4WD ●タイヤサイズ:前265/35R21、後305/30R21 ●車両価格(税込):2746万円
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