竜馬×竜青×アレクの掛け算から生まれるもの(前編)クリニックを手始めにいろいろな活動を目指していきたい
11月13日、ウイングハット春日部(埼玉県春日部市)において『88 Basketball Camp in KOSHIGAYA』が開催された。この日参加したのは小学1年生~4年生までの児童42名。指導に当たるのはBリーグのベテラン選手として今も最前線で活躍する橋本竜馬(越谷アルファーズ)、篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)、元横浜ビー・コルセアーズ湊谷安玲久司朱(3×3 BEEFMAN.EXE)の3人だ。ドリブル練習からスタートし、3人対子どもたちの試合でクローズしたクリニックは、“先生たち” の掛け声とそれに答える子どもたちの笑顔が印象的な楽しい2時間だった。 子どもたちと同じぐらい楽しそうだった3人はなぜこの時期にクリニックを開催しようと思ったのか。そのきっかけと、目標とする今後の活動について詳しく聞いてみたいと思った。
クリニックを手始めにいろいろな活動を目指していきたい
── クリニックを見学させていただいて子どもたちがいきいき、のびのび、とても楽しそうなのが印象的でした。3人が主催されるクリニックは今回で4回目ということですが、まずは始めようと思われたきっかけについて聞かせてください。 橋本 ちょっとうろ覚えなのですが、僕と竜青が食事に行ったのがきっかけだったと思います。 篠山 そうそう、川崎の焼き肉屋さんで。 橋本 僕から連絡したんだよね。びっくりするかもしれませんが、長いこと同じバスケ界にいて、2人で食事に行ったのは初めてでした。 ── そうなんですか。たしかにちょっと意外ですね。 篠山 それまでそういう機会がなかっただけで、別に仲が悪かったわけじゃないですよ。お互いを嫌ってたとか(笑) 橋本 うん、それはない(笑)。で、そこでバスケ界も変わってきたねぇとか、俺たちもトシとったねぇとか、いろんな話をして、その流れでいつか一緒にクリニックがやれたらいいねぇという話になったんです。もっともそのときは話だけで終わったんですが、それからしばらくして僕がアレクとご飯に行って「このあいだ竜青とこんな話をしたんだよ」と言ったら、「あっ、それ、俺もやりたい、やろうよ」って言われて、じゃあやるかとなったんです。で、あらためて3人で会って、やるなら早い方がいいよねってことで、今年の6月に山口と鹿児島で開催する運びとなりました。 ── 1988年生まれの3人にちなんで命名した『合同会社はちはち』を立ち上げたのはその後ですね。 橋本 そうです。これからも継続的に活動して行くんだったらきちんと会社を作った方がいいんじゃないかという話になって。 湊谷 会社を立ち上げることで責任感も増すし、なあなあにならないんじゃないかという話もしたよね。 篠山 うん、した、した。始まりは「クリニックをやりたい」でしたが、話していくうちに『セカンドキャリア』というワードも出てきたんですよね。今はクリニックだけだけど、いつかはスクールもやってみたいとか。もちろんこれはまだ漠然としたものですが、いつかやってくる “引退後” のためにも会社を作っておくのがいいんじゃないかという話につながったんです。それは自分たちのことだけじゃなくて、いつか引退する選手も含めての話で、引退したらこの会社に入ってもらって一緒にクリニックとかスクール事業をやれたらいいな、何かしら選手の受け皿にできればいいなって。幸いうちには起業経験があるアレクがいますから、そこは全面的にお任せしました(笑)