ナイトスコープで闇夜の動物観察! ワクワクが止まらない高尾山のプチナイトハイクに出かけませんか
最近人気のナイトハイク。それだけでも十分ワクワクしますが、今回はナイトスコープを持って夜の高尾山を散策するプチナイトハイクをご紹介します。舗装されている1号路では動物観察ができ初心者にもオススメです。 【写真】ナイトハイクで出会うかもしれない動物たちをを見る(全4枚)
ナイトハイクで忘れてはいけないもの
ライト類の他、寒い季節は日没後に急に気温が下がるので防寒対策をしっかりとして下さい。初夏から秋頃までは防虫スプレーなどがあった方が良いです。また雨具は必ず入れて下さい。
意外な動物にも出会える夜の高尾山
おなじみのムササビをはじめ、アナグマ、ハクビシン、タヌキ、フクロウ、アブラコウモリなどを観察することができます。また、基本的には昼行性のイノシシが人を避け夜に現れることもありますし、昼でも夜でも活動するニホンジカに会うこともあります。 その他、番外編として山頂には何故か野良猫がいるので猫好きさんはぜひ会いに行って下さい。
夜に動物たちを観察する際は配慮が必要
夜行性の動物に白い光を当てると目が眩んでしまい、その間天敵に襲われる危険性が高くなるといわれています。 一方、問題ないという説もありますが、人でも懐中電灯を向けられた時に、一瞬目が見えづらくなったり、光の跡が目に焼きつく事があるので、同じ現象が動物に起こる可能性を考慮し、影響の少ない赤い光のライトを使ったり、暗闇でも物が見える赤外線を使用した機材で観察するのが良いとされます。 とくに赤外線を使ったナイトスコープは動物の観察をするのにとっても便利。餌を食べている様子や移動の様子をクッキリと見るとことができます。
夜の動物たちを探す
動物を見つけるには、鳴き声や物音がする方向をライトで照らしながら探します。枝がガサガサしたり、上からボロボロと何か落ちてきたり、鳴き声がしたら、その辺りに”何か”がいる可能性があります。ちなみにムササビは見た目の割に「グルルルルル」と可愛くない声で鳴き、暗い場所で初めて聞く人は怖いかもしれません。
ナイトスコープで動物たちの動きが鮮明に!
動物を見つけたらそこで初めてナイトスコープを覗くと見やすいです。この時動画や写真を撮影する機能がついているものは、撮影しながら観察できます。手ブレ機能が無い機種も多いので、その際はストラップを短か目にして、なるべく固定するように撮影すると手ブレしづらくなります。 しかしピントを手動で合わせている間に動物が逃げてしまう可能性があります。また画面で見ている分にはクリアに見えていたのに、帰宅後にパソコンで写真を確認したらピントが合っていなかったという事や、赤外線に当たった動物の目が異様に光って写っていたりと、その辺りは慣れが必要なようです。観察はナイトスコープを使用し、スマホなどのナイトモードで撮影と使い分けでも良いかもしれません。 このようにナイトスコープは使用方法にコツが必要ですが、暗くて見えない夜の動物達の動きを確認できるので、通常の観察にプラスするとさらに楽しめます。 なるべく確実に動物を見たい! という人は、ムササビツアーが各所で通年開催されているので、そちらに参加してみて下さい。
杉田磨弥